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2009年夏のコラボレーションシリーズ、5品

　「ユーハイム・ディー・マイスター」は恒例の「コラボレーションケーキ」として2009年夏の新作を発表、6月1日（月）より全国22店舗で順次販売する。

　ドイツ人デザイナーのペーター・シュミットさんとユーハイム製菓マイスターの安藤明さんによる同シリーズも19作目。今回のテーマは「Rheinfahrt−ライン川の旅−」。スイスアルプスを源流とし、ドイツ西部を南北に流れ「父なる川」とドイツ人に親しまれていること、さらにユーハイム創業100周年を記念し、創業者カール・ユーハイムの故郷であるカウプ・アム・ラインにも流れていることから「ライン川」に着目。ドイツ人になじみの深いライン川にまつわるアイテムを新作で表現する。

　全体の味について、同ブランド商品開発担当の田中頌子さんは「見た印象がそのまま味につながることを意識し、幅広い年代に楽しんでもらえるよう奇をてらわず、優しく食べやすい味に仕上げた」と話す。

　新作5アイテムの詳細は以下の通り。

○ライン城に浮かぶ城＝504円
カールユーハイムの故郷、カウプ・アム・ラインにたたずむプファルツ城をイメージ。北海道産のクリームチーズを使ったムースをチョコレート生地に重ね、はちみつでソテーしたアプリコットをしのばせた。

○クルーズ船＝504円
ドイツの夏の風物詩である、マインツ〜ケルンの間を運行するクルーズ船でのライン川くだりをイメージ。船に見立てた、チョコレート生地とミルクチョコレートムース、オレンジムースを組み合わせたトルテに軽くあぶったメレンゲをのせ、ホワイトチョコレートのいかりやフルーツをトッピング。

○つぐみに乾杯！＝525円
幅3メートル、全長150メートルほどの通りにワイン酒場やみやげ屋が軒を連ね、観光客でにぎわいを見せる「つぐみ横丁」で、地酒を飲み、陽気で楽しい雰囲気をふっくらした酔っぱらいのつぐみで表現。マンゴー＆パッションフルーツムースの上に、つぐみをモチーフにしたホワイトチョコレートムースをのせ、中にはマンゴー果実のゆるく仕上げたトロピカルゼリーをしのばせた。

○ぶどう園の夏＝462円
ラインの真珠と呼ばれている、古代ローマ時代からブドウの栽培地として栄えた町、リューデスハイムをイメージ。ヨーグルトムースに、100％甲州産ぶどうジュースを使ったさわやかなブドウゼリーを合わせ、岡山産ピオーネとクラッシュゼリーをトッピングした、見た目にも涼しいグラスデザート。

○ローレライのハープ＝525円
ドイツ民謡になっている、ザンクト・ゴアールの対岸にそそり立つ岩壁、ローレライ（＝妖精の岩という意味）にたたずむ美しい少女に船頭が魅せられると船が川の渦に飲み込まれてしまうという伝説をイメージ。サクサクした食感のクルスティアンと香り高いパッションフルーツのムースをなめらかな口どけの濃厚なチョコレートムースでドーム型に覆い、金粉を振りかけ、ハープのオーナメントをデコレーションした。

　テーマに沿って出来上がったイラストが平面のため、「どのようにケーキらしく、また味の調和を考えながらおいしく仕上げるかがポイント」という田中さん。今回の19作目では「つぐみをモチーフにしたケーキは苦労した。つぐみというシンボルを、ありきたりでない表現方法で、かつライン川にあうコンセプトに作り上げていくことは想像以上に時間がかかり、何度も試作を繰り返した結果、『つぐみ横丁で飲みすぎて酔っ払ったつぐみ』が生まれた」と振り返る。

　販売は9月末までを予定。

ユーハイム・ディー・マイスター