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新作5種類は、（左上から）イヴレス、フュシャ、ババ・ローズ、（左下から）ニュアンス・フレーズ、シブースト・プリュス

　「アンリ・シャルパンティエ」は3月1日（日）、フランス人パティシエ、クリストフ・フェルデールさんとのコラボレーションによる新作「2009春 パリ・コレクション」を発表、同日より全国46店舗で販売を開始した。

　19作目となる今回のコレクションテーマは「パルファン『リヴ・ゴーシュ』」（＝セーヌ左岸の香り）。フェルデールシェフは「パリは感性が鋭く、ファッションやグルメなど最新のトレンドが発見できる特別な場所」といい、「リヴ・ゴーシュなど、パリの片隅にあるかわいい小さな楽園」をイメージし、ローズをはじめ、ジャスミン、コクリコ（＝ポピー）、バニラ、サフランなど、さまざまな「春の香り」が感じられるケーキに仕上げたという。

　赤やピンク、オレンジなど春らしい彩りの印象的な新作のラインアップは、ピスタチオとコクリコの香りでイチゴの味わいがより繊細に感じられることから名付けられた「ニュアンス・フレーズ」（630円）、日本では「ホクシャ」とも呼ばれるアカバナ科の低木「フクシア」の花の色にちなんだ「フュシャ」（599円）、伝統菓子「シブースト」にフェルデールシェフのアレンジを加えた「シブースト・プリュス」（609円）、バラとジャスミンの香りが華やかな「ババ・ローズ」（599円）、メロンとサフランの官能的な香りから「陶酔」という意味を名付けた「イヴレス」（735円）の5種類。

　各ケーキの詳細は以下の通り。

○ニュアンス・フレーズ＝ピスタチオのビスキュイとババロア、いちごコンポートを重ね、コクリコの香りをアクセントにしたカスタードクリームをのせ、全体を生クリームのグラサージュで覆い、いちごとピスタチオ、細い線状のホワイトチョコレートでデコレーションしたケーキ。コクリコは、「ひなげし」「ポピー」として知られるヨーロッパ原産のケシ科の1種で、ココナツを思わせる強い芳香を持つ。

○フュシャ＝5種類のベリー系果実（フリュイ・ルージュ）のコンポートとキルシュ酒で香り付けしたクリーミーなサバイヨンクリームを、ナッツ風味のビスキュイ生地でサンドし、側面にはフューシャ・ピンクのチョコレートプレートを付け、トップにも花びらのイメージでフューシャ・ピンクのチョコレートを削ったものをデコレーションしたケーキ。

○シブースト・プリュス＝伝統菓子の「シブースト」にアレンジを加えたケーキは、バニラが香るリンゴのコンポートをバター風味のサクサクと軽いフィユタージュ・アンベルセ（逆さ折りパイ）でサンドし、はちみつレモン風味のシブースト、香ばしいアーモンド風味のビスキュイを重ねたケーキ。

○ババ・ローズ＝バラとジャスミンが香るピンク色のババロアの中に、アーモンド入りのビスキュイといちごのコンフィチュールを入れ、カシスのジュレをアクセントにしたケーキ。生クリームをたっぷりのせ、ラズベリーをトッピングし、フランスの伝統菓子「ババ・オ・ロム」に見立てた同品は、「Baba」「bavarois」「rose」の造語から名付けた。

○イヴレス＝タルト生地にメロンのジュレとサフラン入りクリーム、グロゼイユを組み合わせ、オレンジ色の果肉のメロンスライスをのせたケーキ。グレナデンシロップで赤く色付けたレモンの皮は、サフランの乾燥しためしべをイメージ。

　販売は4月15日（水）まで。

アンリ・シャルパンティエ