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イートインも併設する「ロブロス デリカテッセン」で販売する、ジューシーでうま味たっぷりの「ロテサリーチキン」

　恵比寿三越は地下2階・食品売場の改装を終え、9月27日（月）に「リフレッシュ」オープンした。改装コンセプトは「私の食料庫」。食材の品質や品ぞろえを強化しつつ、近隣に居住する30〜40代のヤングミセスやファミリー層の取り込みを狙う。

　オープン初日は、開店時間前から約1,000人が行列を作り、開店時間（通常11時）を若干早めるなど、関係者は対応に追われたという。恵比寿三越広報担当の松崎愛美さんは「想像以上の反響に驚いたが、今後も満足していただけるような食の提案を打ち出して行かなくてはと引き締まる思いだった」と話す。

　反響の高かった「リフレッシュ」オープンの販促について、松崎さんは「いつもなら、三越カード保有客を中心にオープンDMを打つところを、今回改装のテーマが『私の食料庫』であることから、3〜4日前に目黒、渋谷、品川、港区の居住者に向けに『配達地域指定ゆうメール』を使ってチラシを1軒ずつ配布し、さらにオープン前日に新聞の折り込みを4区中心に入れるなど2方向で段階を踏みアピールしたことが功を奏した」と振り返る。

　新しい食品売場の内装は、南仏プロバンス風のイメージを残しつつも、壁面や柱などにオフホワイトや木目を用い、色をなるべく統一させることで「明るく清潔なイメージ」に仕上げ、全体が隅々まで見渡せるよう開放的な空間へと変化を遂げた。

　売場全体を、「デリカ＆ベーカリー」「スイーツ＆リカー」「フレッシュフード」の3つのゾーンで構成することで買い回り性も考慮。「食生活が豊かになる1ランク上の品ぞろえ」（同店）を目指すという。新規出店は24店舗。

　今回の改装で最も大きく売場が変化したのは「フレッシュフード」。グロサリー売場から集中レジにかけての配置を1994年に恵比寿三越が誕生した時の位置に戻した。「当時の動線が回遊しやすいという声も上がり、今回復活することになった」と松崎さん。

　グロサリー売場には、約120種類のスパイスのほか、約20種類の塩、オリーブオイルの量り売り、希少なビネガーを取りそろえる総合スパイス専門店「レピス・エピス」をはじめ、オーガニック素材の商品やフェアトレード商品、地方の名産品などこだわり食材が並ぶ。

　生鮮3品（肉、魚、青果）には、松阪牛をはじめ各地の銘柄牛を多数取りそろえる「精肉の二幸」、鮭や干物、漬魚、魚卵などの塩干品専門店「幸乃屋」、千葉県の契約農家から毎週火曜・木曜・土曜の朝採れた野菜を販売する「万弥」が加わり、充実を図ることでグロサリー売場との連動しやすく「料理をする楽しみ」を提供する。

　「スイーツ＆リカー」は、フルーツにこだわる菓子工房「ガトーマスダ」をはじめ、名古屋のスイーツショップ「萌 chez」、工房で手作りした「創作菓子 ソワメーム」など新規ブランド6店舗を導入。スイーツの用途は、百貨店と違って圧倒的にデイリー使い多いことから日常的に利用でき、なおかつ「お持たせ」「手みやげ」に最適な菓子を取りそろえる。リカー売場には、全国の焼酎を常時100種類以上取りそろえた「焼酎コーナー」が新たに誕生。

　「デリカ＆ベーカリー」ではイートインスペースを9店舗に併設。元レストラン経営者が飼育・開発した国産赤鶏「高坂鶏」の料理を提供する｢和鶏唐揚　かつら｣、有機野菜を生かしたメニューを展開する自由が丘のカフェ＆ダイニングで、吉祥寺でカフェ、練馬でベーカリーなども手がける「ロブロス デリカテッセン」、フォーや生春巻き、カレーといった本格ベトナム料理が楽しめる「ニャーベトナム」など、「味を楽しんでもらえるよう、ゆったりしたスペース」（同店）を確保した。

　ほかにも、オーガニックを中心に素材や調味料にこだわり、砂糖や肉、卵、乳製品を使わずマクロビオティックをベースにしたヘルシーメニューを展開する「J’sキッチン」や、電子レンジで素材から調理することで手軽にシェフの味が楽しめるデリショップ「ニューズシェフ」など、新たな店舗にも注目が集まりそうだ。

　営業時間は11時〜20時。

恵比寿三越