デパチカドットコム

写真を拡大

売場環境を整え、見やすく買い回りしやすくなった本館地下2階食品売場。

　東武百貨店池袋店の本館地下2階食品売場が3月27日（木）、リニューアルオープンした。

　6月14日開業の東京メトロ副都心線延伸をにらみ、昨年9月から改装工事に着手、順次改装オープンさせてきた同売り場は、今回で改装工事が終了する。これで本館、中央館の食品売場の全面改装が完了し、「新生・食品売場」が誕生した。

　「新生・食品売場」の売場面積は、今までよりも360平方メートル広い1,280平方メートル。ターゲットはミドル〜シニア層。百貨店初登場9店舗、同店初登場30店舗を含めた全94店舗を取りそろえる。初年度の売上目標は、前年度比110％を目指す。

　同売り場は、多様化するニーズに合わせ洋総菜店を11店舗増やし16店舗へ拡大。百貨店初登場は、日本ハムグループが手がける高級洋総菜「アルテピアット」をはじめ、恵比寿に本店を構えるベトナム料理「ニャーベトナム」、洋総菜としての出店は同店が初めてというイタリアンレストラン「キャンティ」の3店舗。

　同店初登場の洋総菜ブランドは、スイーツからパン、デリまでフランス美食文化を提供する高級食品ブランド「ダロワイヨ」が都内有数の品ぞろえで対応し、キッシュやテリーヌなどフランスの家庭料理を提供する「ル・ジャルダン・ゴロワ」、世界各国のチーズを展開し、専門アドバイザーがアドバイスしてくれるチーズ専門店「チーズ王国」、ケンコーマヨネーズが手がけ約40種類のサラダを展開する専門店「サラダカフェ」など7店舗。

　ベーカリーブランドでは、昨年末に初登場して以来好調な、山崎製パンと東武のコラボレーションブランド「パン・リゾッタ」に加え、高級スーパー「紀ノ国屋」の百貨店新業態「紀ノ国屋Salut！（サリュー）」が店内加工パンのインストアベーカリー1号店として百貨店初登場する。

　人気の高い和総菜では、京都らしい「おばんざい」が人気の「京都岡崎 美先（みせん）」や、こだわりの肉加工食品やオシャレな弁当が好評の「銀座花蝶」のほか、今回百貨店初登場する1923年創業のうなぎの老舗で看板メニュー「ひつまぶし」をテークアウトできる「赤坂 ふきぬき」に注目。

　ほかにも生鮮売場では、鮮魚、野菜、精肉にこだわりの店舗をそろえた。鮮魚には百貨店初登場の「鈴木水産」や魚売場に近海物を多く取り扱い、刺身がおいしいと評判の「魚力」が同店初登場。青果とフルーツには京都の八百屋「八百一」が同店に初登場し、京野菜を提供するだけでなく京野菜の食べ方を提案する。精肉では、本場ドイツ国際品質競技会で金メダルを多数獲得したというハム、ソーセージの名店「サイボクハム」が、銘柄豚肉販売店として都内初登場する。

　同店の取締役広田誠食品部長は「とにかく『安心・安全』であることが第一。同店の利用客の多くは、自転車や徒歩で来る池袋周辺地域。デイリー需要が多いからこそ品質の確かなものを提供していきたい」と意欲的だ。

　今後は、9月からプラザ館の改装に着手し、2009年には新しい同店の食品売場が完成する予定。

東武百貨店池袋店関連記事−池袋東武、和・中華総菜売場をリニューアル−新規15店舗出店関連記事−東武池袋店、和洋菓子売場リニューアルオープン関連記事−東武池袋店のデパ地下和洋菓子売り場がリニューアル