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1月中旬から販売している「ふくふくふ」の新商品「ふくふくふ ブラッドオレンジ」。

　進物や手みやげとして大阪で評判の和菓子店「福壽堂秀信」が1月中旬、阪神百貨店地下1階の和菓子売場にオープンした。百貨店出店は今回が10店舗目。

　同店は、大阪でも「口の肥えた」食通が多いと言われる大阪・宗右衛門町に1948年に本店を構え、京菓子の系統に独自の趣向を加えた上方の菓子を販売する和菓子店。和菓子を通じて「本物を味わってほしい」という思いから、丹波大納言や讃岐和三盆糖、吉野葛、本わらびなど素材にこだわり続け、創業当初と変わらず「最高級のものを目指す」という。

　同店では、約200種類のうち季節に合わせた上生菓子約5種類をはじめ、同店を代表する銘菓、旬の素材を使った季節限定の和菓子など全部で約40種類。

　主力商品は「福が次々と訪れるように」との願いを込め名付けられた人気菓子「ふくふくふ」（1個158円〜）。生地そのものに餡を練り込むという独自の発想から生まれた和風の蒸しケーキでしっとりモチモチした食感が特長。味わいは小豆、抹茶、ブラッドオレンジ（4月上旬までの販売）、ショコラ（同14日までの販売）の3種類。

　やわらかい玉子煎餅で小豆こし餡と求肥を挟んだ「花御堂」（5個入＝630円）のほか、甘さを抑えた粒餡をカステラ生地で包んだ「この味 月」（1個158円〜）も同店本店の人気商品。昨年末に登場した、本わらび粉を使い、モチモチつるんとした食感のわらびもちにコクのある丹波大納言製の粒餡を加えた「あずきわらび」（きな粉添え、263円〜、3月中旬までの販売）も取り扱う。

　季節の菓子には、3月3日の桃の節句に合わせ男びな女びなを表現した上生菓子「舞ひな（二色）」（各1個＝336円）をはじめ、愛らしく楽しい和菓子を重箱に詰めた新商品「雛てばこ」（1箱5,775円、限定100箱）、「ひなあられ」（525円〜）、春季限定として「桜餅」（210円）や「草餅」（210円）などを販売。

　同店の佐多麻衣子店長は、今後について、「上生菓子を中心に季節感のある商品を取りそろえ、『ふくふくふ』などのような若い世代にも受け入れられる商品を積極的に取り入れ、幅広い世代に支持される展開を目指す」と意欲をみせる。

阪神百貨店福壽堂秀信