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会場内の「和酒バー」は各日4回の入れ替え制で、各回限定25食を提供

　伊勢丹新宿店は6月13日（水）より、今年が初開催となる和酒展「和（なごみ）の美酒」コレクションを本館6階催物場で行う。

　同店では2003年より、それまであまり飲む機会の無かったシャンパーニュを取り上げ、イベント「ノエル・ア・ラ・モード」でシャンパーニュの楽しみ方や奥深さを紹介したところ好評で、以来毎年多くの来場者が詰めかけ、秋の人気イベントになった実績を持つ。こうしたことを背景に、今回は、ワインや焼酎、最近では梅酒の人気に押され気味な「日本酒」にあえて焦点を当てたイベントを企画したという。

　蔵元の代替わりが進む中、「蔵の個性」「日本酒の新しい楽しみ方」をもっとアピールすることで新たな顧客を獲得したいと考える若い蔵元たちと、「感度の高い伊勢丹の若い世代を中心とした顧客に（日本酒への）興味を持ってほしいという思い」が一致し、今回の企画が実現したという。「日本酒の本当の味やおいしいさ、蔵元の思いやこだわりを、コレクションを通じて伝えられたら」（同社広報担当者）と意欲を見せている。

　同コレクションでは、日本酒の大手5蔵元をはじめ、「個性派生産者」（＝地元に根付いた酒造りを行い、比較的出荷数の少ない蔵元を指す）17蔵元、焼酎5蔵元が登場。名醸蔵が醸す限定品や希少な個性が光る小さな蔵元の酒、いち早く味わえる毎年5月末に行われる「全国新酒鑑評会」での金賞受賞酒など、日本酒約150種類と焼酎約30種類を展開・販売する。

　注目の個性派生産者は、創業1903年、初代以外はすべて女性が跡を継いできた女系蔵元で、小規模、品質生産での酒造りを行う福井県会津坂下町にある「曙酒造」。蔵元を代表する酒で、鑑評会などでも多くの受賞歴を持つ本格派大吟醸でありながら、コストパフォーマンスも併せ持つ「一生青春 大吟醸」（720ミリリットル＝2,625円）。そのほか、「できるかぎり良い米を使い良いお酒を造りたい」という姿勢で酒造りに取り組んでいる栃木県芳賀郡市貝町にある「惣誉酒造」の、最高級といわれる兵庫県東条産特A地区の山田錦で醸し、ぎっしりとつまった上質な旨味を味わえる「惣誉 純米大吟醸 きもと仕込」（720ミリリットル＝3,675円）なども出品。こだわりの蔵元から来場した生産者と、直接会話ができるほか試飲も行う。

　会場では、「和酒BAR（バー）」を開設し、日本酒と料理の相性を提案する。厳選された地酒約30種類を用意。日替わり約10種の中から3種を選び、「吉兆」「和久傳」「招福楼」「平八茶屋」の4つの料亭の小皿料理とともに楽しめる「和の宴セット」（1セット＝3,780円）を提供。各日11時、13時、15時、18時と1日4回の入れ替え制（最終日は15時の回まで）で、当日分の各回の整理券を朝10時より会場で配布する。

　会期は同18日（月）まで（最終日は17時閉場）。

伊勢丹新宿本店