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伊勢丹新宿店に京菓子「老松」が初出店−東日本初
(2007年03月25日)
京都を代表する和菓子店のひとつで、東京にもファンの多い「老松」が、2月にリフレッシュオープンした伊勢丹新宿店本館地下1階の和菓子・銘茶売り場へ新しく登場した。同店がショップとして東日本に登場するのは伊勢丹新宿店が初めて。
北野天満宮の老松社にちなんで名付けられた同店は、朝廷に伝わる有職菓子を作ってきた老舗菓子処。同社の片岡聖子さんは「京都の伝統産業としての京菓子を念頭に、本来、京菓子が持つ『茶席の菓子』としての特質を生かした場でありたい」と意欲をみせる。
菓子が美しく見えるよう洗練された和のテイストにしつらえたウインドーに並ぶのは、主力商品の生菓子と干菓子で、それぞれ季節により3〜4種類を取りそろえて展開。茶席の菓子は「一席一菓」とも言われるように、その茶会の趣旨や趣向をふまえた上で「亭主」の思いを代わりに伝える役割の一端を担っている。長年、茶席の菓子を作り続けている同店の店頭では、季節の主菓子と干菓子をそろえるだけでなく、関東の百貨店で初めて記念日や特別の日用など生菓子、干菓子のオーダーメードができるようにした。
伊勢丹の和菓子アシスタントバイヤーの伊藤剛士さんは「和菓子のオートクチュールを取り入れることで和菓子職人の本物の技を感じ、奥ゆかしい繊細な味を楽しんでほしい」と話す。東京という地域性も考慮し、京都とは違った趣を取り入れ、伊勢丹新宿店限定商品の「香炉入り干菓子」(1,575円)なども販売し、「京都の本店とはひと味違ったおもしろさがある」という。和菓子店は通常、形が崩れるため生菓子の発送は行わないが、運送会社の協力により東京への出品を可能にした。
ほかにも、代表銘菓で上質の小倉餡を白雪(はくせん)こうで包んだやわらかい半生菓子「御所車」(12個入1,050円)をはじめ、きんかんのおいしさを生かした「橙桃珠(だいとうじゅ)」(6個入1,100円)や、くるみそのままを菓子にした「胡桃律(ことうりつ)」(6個入1,100円)、本物のわらび粉を使い弾力のある触感に仕上げた「本わらびもち」(3個入1,050円)などの定番商品と季節商品を展開し、単品で詰め合わせもできる。
店頭には出店以降、若い女性が和菓子の「美しさ」「雅さ」や「日本の美」に興味を持ち、購入する機会が増えているそう。伊藤さんは「パーソナリティーとホスピタリティーの高い和菓子を、同店を通じて世界へ発信していきたい」と話している。
伊勢丹新宿店老松
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