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「円果天」の店頭に並ぶのは、プチサイズのオリジナル月餅

　2月、リフレッシュオープンした伊勢丹新宿店本館地下1階和菓子・銘茶売り場に新しく登場した「円果天」は、1901年創業の老舗「中村屋」が手がける伊勢丹限定の月餅専門ブランド。

　中国で「一家円満」を願い古くから親しまれてきた月餅を1927年から製造販売してきた同社は、売り場のリニューアルに伴い「本物・本質の技術と新しさ」を表現したいと考え、これまでの月餅ファンにも楽しめるものとして、「ひと口感覚で楽しめるかわいらしさ」をコンセプトに同店を誕生させた。ブランド名の「円」は家庭円満を、「果点」は中国語でお茶請け・おやつを意味し、「天」は天の恵み、自然からの恵みを表している。「円果天」には人と人とのつながり、自然や季節を慈しむ心が込められているという。

　取り扱う商品は、薄皮生地で吟味した素材の風味を生かし、直火釜で丁寧に練り上げた餡を包み、しっとりと焼き上げた「焼月餅」と、香港で流行の生タイプの月餅「水晶月餅」を日本人の嗜好に合わせてアレンジした生地を使い、直火釜で丁寧に練り上げた餡を包みアレンジしたオリジナルの「しろ月餅」の2タイプ。

　「月餅」は、北海道産小豆を使った中華風小豆餡の「円果天」をはじめ、北海道産小豆を使いきめ細かくなめらかな口あたりの「こし餡」、北海道産小豆を使った小豆風味豊かな「つぶ餡」、はすの実をこしてほのかな酸味と苦味が特徴の「白蓮の実餡」、はすの実をこして焦がし砂糖で香ばしく仕上げた「赤蓮の実餡」、北海道産手亡豆の風味を生かした「白餡」、黒ゴマの風味が香ばしくコクのある「黒胡麻餡」、国産のくるみやピーナツ、手作りした冬瓜の蜜漬けなど12種類の木の実やフルーツがぎっしりと入った「木の実餡」の計8種類と、季節ごとに餡のフレーバーが替わる季節の月餅が1〜2種類。価格は1個263円。

　「しろ月餅」は、これまでになかった「ふわっととした食感」が特徴の生タイプ。まろやかで深みのある「中華風小豆餡」、甘さを抑えなめらかですっきりとした甘さの「こし餡」、はすの実をこしてなめらかにした「白蓮の実餡」、果肉の粒の食感をのこした「苺」の4種類。価格は1個210円。

　伊勢丹和菓子アシスタントバイヤーの伊藤剛士さんは「1粒250円の高級チョコレートのように、『ちょこっと』食べられる様、サイズとスタイルにこだわり、小さくなることでかわいらしさを追求した」と話す。

　そのほか、結婚式の引き菓子や出産祝いなどの贈答用にオリジナルデザインの月餅もオーダーできる。好みの餡と「祝」「寿」「長寿」などあらかじめ用意されたデザインとを組み合わせることができるほか、好みのデザインの持ち込みも可能。

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