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伊勢丹限定の新シリーズ「匠壽庵 方丈」の「素」シリーズで販売する菓子

　和菓子の「叶匠壽庵」は2月15日（木）、伊勢丹新宿店本館地下1階の和菓子・銘茶売り場リニューアルに伴い、同店限定の新シリーズ「匠壽庵 方丈（ほうじょう）」を発売する。

　「叶匠壽庵」は、広大な地（63,000坪）に果樹や約800種の山野草が植えられた「寿長生の郷（すないのさと）」（滋賀県大津市）で農工一体の菓子作りをしているが、新シリーズでは「『自然』『和菓子職人の技術』『日本の美』が融合した、新しい和菓子の動きを作りたい」（開発担当者）と考え、「菓子の原点」を見直し「素材そのままを味わう菓子」を目指すという。

　新シリーズ名の「方丈」とは一辺一丈四方（＝四畳半）程度の広さの空間を指し、禅寺の住職の居間が方丈の間であることから、悟りを開くための空間として一切の無駄を省き、物事の本質を追究することを意味するという。

　商品は、自然自らの力で作り上げた『素材の風味』をさまざまに生かした「素」シリーズと、『自然が作った美しいカタチそのまま』を丸ごと味わう「あるがまま」シリーズの2本立て。

　「素」は、独特の技法で茶、小豆、木の実などの素材を使って押物を中心とした菓子や、柚子や桜など季節の果実や花を閉じこめ寒天などを使った菓子を、縦横一寸（3センチ）の正方形の菓子（＝押菓子風）に仕上げている。価格は1個210円で、「方丈」の間に見立てた菓子箱（300分の1のサイズ、約10センチ）をパッケージに使う。

　「あるがまま」は、梅やクリ、黒ザヤ（小豆）などの素材をコンポート、糖蜜付け、はちみつ漬けなど、素材に合ったさまざまな漬け方で素材のうま味や香りを引き出し、形も自然の美を生かした菓子に仕上げた。価格は、「梅」＝1個420円、「栗」＝1個525円など。

　開発担当者は「自然が作り出す素晴らしい素材を、大人だけでなく子供たちも含め、多くの人に楽しんでいただきたい」と意欲を見せている。

伊勢丹新宿店叶匠壽庵