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阪神うめ地下で販売する夏越ごはん各種（上段左から：豆藤、まつおか、下段左から：美々卯、藤之矢）

　「夏越の祓（なごしのはらえ）」（＝6月30日）に向け、阪神梅田本店地下1階総菜売り場で現在、行事食の「夏越ごはん」を販売している。

　「夏越の祓」は、「水無月祓（みなづきばらえ）」とも呼ばれ、一年の半分が過ぎる6月晦日（みそか）に神社の鳥居の下や拝殿前に設けた厄除けの茅の輪をくぐり、半年分の「穢（けが）れ」をはらい清め、無事であることに感謝し、その後の半年の健康と厄除けを祈願する神事。

　この神事の行事食にと、米穀安定供給確保支援機構が2015年より提唱しているのが「夏越ごはん」。邪気をはらうという「豆」などの雑穀入りご飯に、茅の輪をイメージした旬の夏野菜の丸いかき揚げをのせ、百邪（ひゃくじゃ）を防ぐといわれるショウガを利かせたおろしだれをかけたご飯が基本だという。

　売り場では、夏の暑さが厳しいこの時期に「たくさんの野菜をしっかり摂ることで健康に過ごしてほしい」と、さまざまな「夏越ごはん」を展開する。

　「豆藤」が販売するのは、オクラやパプリカなど彩りいい野菜のかき揚げを、十八穀米に合わせ丼に仕立て、「夏越の彩りかき揚げの十八穀米丼」（616円、今月末まで）。ショウガのおろしだれを別添えする。

　「美々卯」はエビのほか、ゴーヤなど旬の夏野菜を丸いかき揚げに仕立て、十二穀米にのせた丼にし、かつおだしを利かせた特製タレを掛けて食べる「夏越ごはん」（1,080円、同）を、「まつおか」は、エビや野菜を丸いかき揚げにし、もち麦や雑穀が入った二十穀米ご飯にのせた「夏越の海老と野菜のかき揚げ丼」（692円、7月2日まで取り扱う）を販売。

　「藤之矢」はインゲン（緑）とパプリカ（赤）、玉ネギ、サツマイモのかき揚げを丸形に仕立てた「夏越の天ぷら」（270円、7月7日まで取り扱う）を販売する。