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とらやは「白水無月」（左）と「水無月」（右）の詰め合わせ（2個入り）を限定販売

　6月30日の「夏越しの祓（なごしのはらえ）」に向け、小田急百貨店新宿店本館地下2階和菓子売り場で同29日（金）・30日（土）の両日、生菓子「水無月」を販売する。

　「夏越しの祓」は「水無月祓（みなづきばらえ）」とも呼ばれ、一年の半分が過ぎる6月晦日（みそか）に半年分の「穢（けが）れ」をはらい清め、無事であることに感謝し、その後の半年の健康と厄除けを祈願する神事。この「夏越しの祓」の行事食として京都で取り入れられてきたのが、宮中での「氷の節句」に端を発し、削り立ての氷に見立てた三角形の外郎（ういろう）生地に、赤い色が邪気を払うとされている小豆をのせた菓子「水無月」だ。

　関西のこの風習は東京にも広まり定着する傾向があり、「これまでにも節分の『恵方巻き』や、春の『道明寺』、端午の節句の『ちまき』など、季節の行事食がデパ地下でも注目され広がりを見せている」（同社広報）という。

　今回、食品売り場で「水無月」を取り扱うのは和菓子売り場の4店舗。「とらや」は甘みに白下糖を使った「水無月」と、一般的な外郎生地の「白水無月」の詰め合わせ商品（2個入り＝475円、各日12時より販売、限定40点）を販売するほか、「たねや」は柔らかい口当たりの葛（くず）製外郎に大粒の小豆をのせた「水無月」（2個入り＝756円）を、「京菓匠 鶴屋吉信」は粒の大きい馬路大納言小豆を使った「水無月」（3個入り＝810円、5個入り＝1,350円）を、「京菓子處 鼓月」は白・抹茶2種類の「水無月」（2種×2個、計4個入り＝842円、各日限定30点）を、それぞれ販売する。


小田急百貨店新宿店