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人気駅弁大会3店舗合同企画 新作「牛肉」駅弁対決（左から、京王百貨店監修「米沢牛 伝統の百年焼肉弁当」、阪神梅田本店監修「酒乃蔵　牛肉弁当」、鶴屋百貨店監修「熊本あか牛と鹿児島黒毛和牛の牛肉めし」、いずれも数量限定）

　京王百貨店新宿店7階大催場で1月10日（水）より、44都道府県から集めた約300種類の駅弁と各地の「うまいもの」約70店が集結する新春恒例の人気催事「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」が始まる。

【画像】「ウニ対決」の新作駅弁3種類

　恒例の「対決シリーズ」では、駅弁大会を行う百貨店の中で規模の面から「三大大会」と呼ばれる京王新宿店（東京／1月10日〜23日）、阪神梅田本店（大阪／1月24日〜30日）、鶴屋百貨店（熊本／1月31日〜2月14日）による、駅弁大会史上初の3店舗合同企画に注目。これは、交通網の発達で乗車時間が短縮され「車内で食べる駅弁ニーズ」が減少し、合併や買収、撤退、廃業など駅弁製造会社（以下、調製元）の経営環境が厳しい状況にあることを受け、業界の活性化を願い企画されたもの。会場では、ここ数年人気が高まっている肉系駅弁に焦点を当て、各店のバイヤーが各地域の調製元とタッグを組み開発した新作「牛肉」駅弁で対決する。

　同店が監修するのは、米沢牛の焼き肉とすき焼き風を盛り合わせた山形県・奥羽本線米沢駅の「米沢牛 伝統の百年焼肉弁当」。阪神梅田本店が監修するのは、地元名物の日本酒をメインに発酵食品を使い、国産牛すき焼きとステーキを盛り合わせた兵庫県・東海道本線神戸駅の「酒乃蔵 牛肉弁当」。鶴屋百貨店が監修するのは、熊本あか牛の炙（あぶ）り炭火焼きと鹿児島黒毛和牛のすき焼きを盛り合わせた鹿児島県・九州新幹線出水駅の「熊本あか牛と鹿児島黒毛和牛の牛肉めし」。いずれも容器の大きさ、価格（1,500円）を統一し、大会ごとに集計・発表を行い、鶴屋百貨店の会期終了後に総集計を行う。

　対決シリーズではほかにも、「人気の海鮮 ウニ対決」として「ウニ」を主役にした郷土色あふれる新作駅弁3種類と、「海の幸 焼き対決」として調理方法の「焼き」をテーマにした海鮮弁当2種類を、それぞれ実演販売する。

　「地元駅弁の消失」という厳しい状況の中、地元駅弁の復活を成し遂げた調製元が実演初登場。茨城県・常磐線水戸駅の「常陸牛山椒風味カルビ弁当」（記念丼付き、1,500円）。2010年に駅弁が一度消失した水戸駅で、2011年に販売開始した「牛べん」が人気の「しまだフーズ」が手掛ける、常陸牛のカルビを盛り込んだ新作駅弁だ。

　北海道・留萌（るもい）本線留萌駅の「にしんおやこ弁当」（890円）も実演初登場。留萌駅構内の立ち食いそば店が予約のみで販売する「幻の駅弁」といわれる、身欠きニシンと数の子を盛り込んだ駅弁。少ない現地スタッフのみでの同大会出店が難しかったことから、今回旭川駅・釧路駅などの駅弁を取りまとめる調製元・旭川駅立売商会のサポートにより、14年越しの願いがかない初登場となったという。

　駅弁以外にも、「うまいもの」では各地のグルメやスイーツがお目見え。会期中、三重・伊勢「赤福」は茶屋形式で、名物の「赤福」2個に番茶を添えたセット商品（210円）を提供する。

　1週目（同10日〜17日）には、岐阜「養老軒」の和洋折衷スイーツで、自家製餡（あん）とホイップクリーム、イチゴ、バナナ、栗を国産の餅粉100％の餅でくるんだ「ふるーつ大福」（280円）をはじめ、大阪「551蓬莱」の豚まんやギョーザ、「大阪くしよし本店」の串揚げ、北海道「六花亭」の焼き菓子（一部の商品は同18日以降も販売）などが登場。2週目（同18日〜23日）には、岩手「福田パン」の「あん・バター入りサンド」などふかふかのコッペパンにジャムやペーストを挟んだ各種パン（159円ほか）や、大阪「玉出木村家」のパンなどが登場する。

　会期は今月23日（火）まで（同17日は17時、最終日は18時閉場）。

水戸駅の実演初登場駅弁（関連画像）会期中楽しめる三重県「赤福茶屋」の限定メニュー（関連画像）京王百貨店新宿店