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Délices de Chocolatの表紙

　フランスの天才ショコラティエ、ジャン＝ポール・エヴァンさんが初めて手掛けた著書「Délices de Chocolat（＝ショコラの悦楽）」が6月、刊行された。

　ここ数年、日本での高級チョコレート人気は社会現象にまでなり、1粒250円以上のショコラが並ぶ高級ブランドショップを思わせる佇まいの店舗は、多くのショコラファンを虜にしている。そうした日本でのショコラ・ブームの立役者のひとりがジャン＝ポール・エヴァンさん。ちなみに数々のコンクールで優勝し、1986年にMOF（フランス国家最優秀職人賞）を受賞。1988年パリに最初のショップ「Lepetit Boulé」をオープンし、現在パリに3店舗、日本に5店舗を展開。「ショコラ愛好会」や「アカデミー・フランセーズ」、「ルレ・デセール」のメンバーでもある。

　同書は190ページに及ぶもので、全編フランス語で書かれている。内容は、「ガレット・デ・ロワ」のショコラ味やマドレーヌ、ケーク、エクレアなど伝統的なチョコレート菓子45作品のレシピを中心に、2005年「パリ ベストマカロン賞」を受賞したマカロンやエクアドール、サフィーなど、エヴァンさんのオリジナルレシピが解説されている。ほかにも、料理のコツや調理器具の選び方、デコレーションの仕方、さらにカカオの歴史や起源、産地など、エヴァンさんのショコラへの思いが美しい写真と共につづられた魅力的な一冊。

　日本では伊勢丹新宿店、小倉伊勢丹店、岩田屋博多店、表参道ヒルズ店、広島アンデルセン店の「ジャン＝ポール・エヴァン」各店店頭で取り扱う。価格は1冊＝6,300円。