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　東武百貨店池袋店は6月15日（木）より、東宝映画「バルトの楽園（がくえん）」公開（6月17日）に合わせ、10階催事場で「バルトの楽園とドイツフェア」を開催する。

　映画は、日本で初めてベートーベンの第九が演奏されたエピソードをもとに、第一次大戦時のドイツ人捕虜と日本人との交流を描いたドラマ。会場では「日本に育ったドイツ」をテーマに、ドイツ人捕虜が日本に広められた「ソーセージ」や「バウムクーヘン」、「ドイツパン」などの食品からドイツ製品までを紹介する。

　会場には「お食事処」としてイートインスペースが登場。久留米の収容所出身の、アウグスト・ローマイヤーさんによって創業された「ローマイヤ」のソーセージやベーコンなどを鉄板で焼いた出来たての「ミックスグリルソーセージ」（１人前＝1,155円）や、名古屋収容所出身のハインリヒ・フロイントリープさんが創業した神戸の名店「フロインドリーブ」の黒パンクリームチーズサンド「ゼブラサンド」（1人前＝399円）が提供されるほか、映画の舞台となった徳島からは、日本3大地鶏の一つ「阿波尾鶏」を使い特製だしとトロトロの卵を絡めた「総本家橋本」の「阿波尾鶏親子丼」（そば米汁付、1人前＝1,050円）も登場する。

　広島収容所出身のカール・ユーハイムさんが創業したドイツ菓子店「ユーハイム」は、大きなロール状の「バウムクーヘン」（100g当り＝368円）を会場でカットする実演を行うほか、捕虜のパン職人から先々代がレシピを直伝され今なおその伝統の味を伝える徳島県・鳴門のパン店「ドイツ軒」も初登場し、映画でも使われた本格ドイツパン各種（420円〜、各日限定100個）を販売する。

　さらに、映画のセット「板東俘虜収容所」のセットの一部を再現した酒保（＝兵営内にある日用品・飲食物の売店のこと）ではドイツ人捕虜が好んだビールが大谷焼のジョッキで味わえる。同20日（火）まで。

東武百貨店池袋店