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うに、かに、いくらの「海の三宝対決」（画像左：久慈駅「うに弁当」、中：鳥取駅「あったか かにしゃぶ風弁当、右：小樽駅「百花繚乱 いくら華吹雪」）

　京王百貨店新宿店の7階大催場で1月8日（木）、名物催事「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」が始まる。

【画像】秋田県の奥羽本線・大館駅で40年ぶりに復刻した駅弁の特別実演販売

　1966（昭和41）年2月の第1回目大会以来、「駅弁甲子園」とも呼ばれ親しまれてきた同イベント。記念すべき50回目となる今回は、「実演販売」「輸送駅弁」を合わせ45都道府県から約300種類の駅弁をそろえるほか、全国の約70店がスイーツや総菜などの「うまいもの」を展開する。

　50回記念企画として、「想い出の味」をテーマに、ロングセラー駅弁やベストセラー駅弁に着目。半世紀以上のロングセラーを誇り、知名度も高い「峠の釜めし」（1,000円、各日限定2500点、群馬県／信越本線・横川駅）が今回初めて実演販売を実施。購入客が朝から並ぶうえ、輸送時間や賞味期限の関係で販売がランチ時前後に限られていたこれまでと異なり、「朝や夕方にも購入できるほか、冷めてもおいしい駅弁を『出来たて』でも味わってほしい」（同店広報担当者）という。実演のため蒸したてのシューマイが楽しめる「シウマイ弁当」（800円、各日800点、神奈川県／東海道本線・横浜駅）も登場。いずれも「立ち売り」のデモンストレーションを行う。

　1970（昭和45）年に発売され、70年代後半には容器の金型が壊れてしまったことから販売終了となっていた「鶏樽めし」を味や容器をはじめ箸袋、お手ふきなど細部まで再現にこだわり復刻。甘みを抑えた鶏飯の上に鶏の甘辛煮、ホタテの甘露煮、厚焼き卵、かまぼこの「いそあげ」をのせた、ふた付きの「鶏樽めし」（1,100円、各日限定400点、秋田県／奥羽本線・大館駅）を特別に実演販売する。

　食べ比べが楽しめる人気企画「対決シリーズ」では、ウニ、イクラ、カニを使った「海の三宝」対決。ウニでは「三陸リアス亭」が東日本大震災以降初催事出展、同展初登場し、ウニの汁と身で炊かれたご飯に蒸しウニをのせた「うに弁当」（1,470円、各日700点、岩手県／三陸鉄道・久慈駅）を販売する。イクラでは新作駅弁「百花繚乱 いくら華吹雪」（1,380円、各日限定1500点、北海道／函館本線・小樽駅）が、カニでは加熱式容器を使った新作駅弁「あったか かにしゃぶ風弁当」（1,400円、各日800点、鳥取県／山陰本線・鳥取駅）が登場。

　50回を記念して初めて企画された「京王線の駅弁」（輸送駅弁）では、京王線9000系の車体を模した陶器の器を使い、ハンバーグや空揚げなどが入った「お子さまランチ風」駅弁が登場。1月から新宿駅売店で数量限定販売している「京王電鉄9000系弁当」（1,080円、東京都／京王線・新宿駅）を会場でも販売する。

　肉好きのための新作駅弁で登場するのは、「鹿児島黒豚・黒牛 贅沢肉めし重」（1,150円、各日限定800点、鹿児島県／九州新幹線・出水駅）、「神戸牛めし」（1,400円、各日限定1000点、兵庫県／山陽新幹線・新神戸駅）、「佐賀牛三昧 ステーキ＆すき焼き弁当」（1,860円、各日限定700点、佐賀県／佐世保線・武雄温泉駅）の3種類。

　毎年輸送駅弁で人気の、竹すだれで巻かれた容器に季節のおこわ、湖北地方の名産を使って「懐かしいおばあちゃんの味」に仕上げたおかず（鴨ロースト、えび豆、ぬた、卵焼きなど）が入った「湖北のおはなし」（1,150円、各日限定250点、滋賀県／東海道本線・米原駅）が実演に初登場。栗（くり）を使ったおこわが入り、現地同様に唐草模様の風呂敷で包んで販売する。

　会期は今月20日（火）まで（14日と最終日は17時閉場）。

50周年記念の新企画で初登場する京王線・新宿駅の駅弁（関連画像）京王百貨店新宿店〜第50回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会京王百貨店新宿店