松屋銀座のデパ地下が大規模改装−4月25日リニューアルオープン

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松屋銀座のデパ地下が大規模改装−4月25日リニューアルオープン

（2014年04月24日）

百貨店初登場7ブランドをそろえる、洋菓子売り場（左上：ノアケトーキョー、右上：リベルターブル、左下：ショコラティエパレドオール、右下：菓子工房ルスルス）

　松屋銀座が24年ぶりに食品売り場の大規模改装を行い、4月25日（金）リニューアルオープンする。

【画像】フランス＆日本素材を使い、こだわりミルフィユを販売する松屋オリジナルブランド

　昨年9月にリニューアルした上層階とのグレードとテイストの統一を図り、フロアの回遊性を上げ、上層階の顧客だけでなく、中央区を中心とした近隣エリアの新規顧客獲得に向け行った今回の改装。対象となったのは地下1階、地下2階の食品売り場のうち1425平方メートル。全108ブランドの約7割に当たる72ブランド（新規出店は18ブランド）がリニューアルする。改装費は約5億円。

　新食品売り場のコンセプトは、「Food for Happiness〜食を通じて人を幸せにする」。オーガニック食材や上質な食材を扱う店を強化し、和食文化を伝える老舗や伝統食材を扱う店を新たに導入。和洋菓子や酒、生鮮グロッサリーの各売り場に実演・試飲・試食・情報発信を行うプロモーションスペースを設け、来店客とのコミュニケーションを積極的に行うことでサービスの充実を図る。併せて、「食のファッション性」も大切な要素と捉え、「銀座の手土産」を見越し、ギフト、和洋菓子、日本酒、総菜などでこだわりの店を展開。10月の食品免税に向け、免税カウンターも今秋に設置し、近年増加する海外からの観光客への利便性を図る。8月以降にオープン予定の和菓子や総菜、パンの新店など14ブランドの改装も含め、改装後約1年で、売上高約125億円（2013年度対比108.8％）を目指す。

　ファッションとの親和性を意識した店が並ぶ地下1階洋菓子売り場に新規出店するのは10ブランド。百貨店初登場は、世界で唯一のブルガリのチョコレート工房がある「銀座ブルガリタワー」から届く作りたてのチョコレートを展開する「ブルガリイル・チョコラート」をはじめ、表参道の1つ星レストラン「ランベリー」のパティスリー「リベルターブル」、アラン・デュカスのレストランでサービスマン、パティシエールとして活躍した2人が手掛ける「ノアケトーキョー」、さらに「ショコラティエパレドオール」「菓子工房ルスルス」「チカリシャスニューヨークアマリージュ」松屋オリジナルのミルフィユ専門店「ミルフィユメゾン」の7店舗。

　京都・北白川に本店を構える、関東初登場のチョコレート菓房「牟尼庵（むにあん）」に加え、「ピエール・エルメ・パリ」「パティスリー西洋銀座」も新たに出店する。

　和菓子売り場の、各地の銘菓を紹介する「銘家逸品」では什器を一新。日替わりで展開する「朝生菓子」と月替わり品をプロモーションするほか、上質な菓子や新進気鋭の菓子、定番の菓子を展開する。「松島屋」の豆大福、「緋毬」のカラフルなあめ玉、「成城散歩」の吹き寄せなど新しい菓子がお目見え。

　ギフト売り場では老舗の「格」を打ち出し、売り場の充実を図る。中でも日本茶売り場では、試飲の強化に加え、抹茶の取扱量を増やすなど外国人観光客のニーズを充実させる。新規出店する大阪・海産物問屋の老舗「神宗」、同じく新規出店する老舗「千疋屋総本店」は、「紫野和久傳」「加島屋」とともに厳選食材と優れた手技によるこだわりのギフトを展開。

　和洋酒売り場では今回、新日本酒売り場「グルマルシェ SAKE」を新設。日本酒の瓶を壁面ににディスプレーし迫力を演出した売り場では、銀座地区最大級の日本酒全450銘柄を取りそろえる。新設する有料試飲コーナー「KIKIZAKE　BAR」では燗（かん）酒など日本酒の魅力を体感できるだけでなく、「酒＆食」の提案や酒器の展示・販売、和の小物を生かしたギフトの提案など、「日本酒文化の発信地」を目指すという。昨年 3月に改装したワイン売り場「グルマルシェヴァン」も品ぞろえをより強化。300種のシャンパン＆スパークリングワインをはじめとするワイン約900種をそろえる新ワインセラーを設置し、値頃感のあるデーリーワインからスペシャルなビンテージワインまで利用客のニーズに幅広く対応する。

　弁当・総菜売り場では、「作り手の顔が見える」食材を使った総菜を展開。体にやさしい素材を使った九州・福岡の自家製グラノーラ専門店「フラクタス」や、こだわりのスモークサーモンとスモークサーモンを使った総菜を手掛ける軽井沢の専門店「ムーラン・ド・ラ・ヴァレー」が百貨店初登場。岩手県北上産地で山地酪農を実践する「中洞牧場」も新規出店する。

　地下2階の生鮮・グロッサリー売り場では「上質な」食材を展開。新設されたプロモーションスペースでは食材と調理方法、産地や作り手の思いを伝えるセミナーを開催するなどコミュニケーションを強化。「だし」「発酵」など日本の食文化の魅力を継承する売り場を目指す。ギフト売り場に新規出店する大阪「神宗」が展開するだし専門店「だし工房宗達」が新たに出店するほか、鹿児島でさつまあげを製造・販売する「有村屋」、生鮮魚介類の販売・宅配デリバリー事業を手掛ける「東信水産」も新規出店する。

　リニューアルオープン初日から同27日（日）までの3日間は、オープン記念イベントとして試飲・試食、トークショーを行い、期間限定のオープン記念品も販売する。

新規導入された大阪の老舗海産物問屋（関連画像）体にやさしい素材を厳選した自家製グラノーラ専門店（関連画像）大阪の老舗海産物問屋が手掛けるだし専門店（関連画像）松屋銀座