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定番から創作、季節のおはぎまで一口サイズのおはぎを販売（画像は「春のおはぎセット」）

　西武池袋本店の本館地下1階に3月18日（火）、おはぎの専門店「こふくあん」がオープンする。諸国銘菓卯花墻横に出店し、売り場面積は約20平方メートル。

【画像】「こふくあん」店頭

　総菜のPB（プライベートブランド）「リトルシェフ」、洋菓子のPB「ボン＋ボンヌ アニバーサリー」と、これまで女性スタッフによるブランド開発に取り組んできたそごう・西武。コンビニのチルドの和洋菓子が支持されている中、「百貨店でも手軽に、1個から購入できる売り場があれば」という発想から次に着目したのは、米と小豆というシンプルな素材で作られ、彼岸を中心に親しまれてきた和菓子の定番「おはぎ」。

　「おはぎをもっと手軽におやつ感覚で女性に食べてほしい。そのおはぎで評判を取れる売り場をつくりたいと誕生したのが当店」という開発メンバーの一人でスイーツアテンダントの百瀬真奈美さん。店名の「こふくあん」には「小さな福を届けられるようなお菓子を作っていきたい」という願いを込めた。

　美と健康へ意識の高まりから和食材の持つ力が見直され、和素材ならではの自然の甘さや成分を生かし、「素材にこだわった朝生菓子を女性の視点」で商品開発に取り組むという同店。コンセプトは「日々楽しむ和菓子をおひとつから」。基本素材や旬だけでなく、「新素材を使うほか、見た目や色目にも徹底的にこだわることで、おはぎを食べる機会が少ないことから敬遠されがちな若い世代や、今まで和菓子になじみの少なかったお客さまにも手に取っていただけるような新しい朝生菓子売り場を目指す」と百瀬さん。ターゲットは20〜40代の女性。

　基本素材として、豆は北海道十勝産エリモショウズ、もち米は佐賀県産ヒヨクモチ、砂糖は白双糖を使用。製法にもこだわり、当日厨房製造で「できたて」を提供するという。女性ならではの「いろいろな種類を少しずつ楽しみたい」に配慮し、1個約50グラム、直径約4センチの「一口サイズ」に仕上げ、さらに「甘さ控えめ」にもこだわる。

　味わいのバリーションは12種類。「和素材・洋素材など相反する素材を一つの商品に作り上げた点が難しかった」と振り返る。

　定番は、黒米入りもち米を包んだ「黒のおはぎ（つぶあん）」をはじめ、粟（あわ）入りもち米を包んだ「こしあん」、こし餡（あん）を包んだ赤飯にゴマ塩をトッピングした「お赤飯」、つぶあんを包んだもち米にきな粉をまぶした「きなこ」、こし餡を包んだもち米にみたらしダレをかけた「焦しみたらし」、キャラメル風味の白餡を黒米入りもち米で包み、ローストクルミをのせた「胡桃キャラメル」の6種類。価格帯は137〜168円（4月からは141円〜173円）。

　創作おはぎは、黒米入りもち米を、白餡と蜂蜜を混ぜたニンジンピューレで包んだ「香り人参」、チーズを挟んだもち米を粒餡で包み、香ばしいチーズをのせた「とろりチーズ」、粒餡を包んだもち米に金ゴマをまぶした「金ごま」、黒米入りもち米をオレンジピールや干しぶどうなどのドライフルーツ入り白餡で包んだ「ドライフルーツ」の4種類。各1個168円（4月からは173円）。

　そのほか、3月は花見シーズンに合わせた季節のおはぎとして2種類を販売する。粒餡を包んだよもぎ風味のもち米を、さらに桜花風味の白餡で包んだ「桜と蓬」（252円、4月からは260円）、粒餡をよもぎ風味のもち米で包んだ「蓬」（168円、4月からは173円）。さらに甘さ控えめ、大きめサイズの「きなこおはぎ」「つぶあんおはぎ」「こしあんおはぎ（2個入336円、4月からは346円）を販売。またオープン初日から1週間は、桜やよもぎなど5種類（粒・さくら・よもぎ・お赤飯・にんじん）を詰め合わせた「春のおはぎセット」（987円、4月からは1,015円、各日限定50点）も用意する。

店頭では女性スタッフが商品1個から対応（関連画像）西武池袋本店