デパチカドットコム

写真を拡大

京王新宿店の「北海道展」（2013年春・秋）に登場した北海道スイーツ

　デパチカドットコムの2013年間PV（ページビュー）ランキングは、京王新宿店の9月に開催された秋の旬を集めた「大北海道展」の記事が1位を飾った。ランキングは今年1月1日から12月26日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。

　上位10位のランキングは以下の通り（カッコ内は掲載日）

1.京王新宿店で「大北海道展」−「札幌カタラーナ」の新作、A5ランクの和牛弁当など（9/4）
2.そごう横浜店の女性向けデリカ「リトルシェフ」好評、一番人気は「ロコモコ丼」（3/27）
3.中島大祥堂、あべのハルカスに期間限定出店−どら焼きスイーツ「さやどら」販売（9/26）
4.日本橋三越本店で「大創業祭」−伝統×革新の新・和菓子9種（10/21）
5.松屋銀座で「ニューヨークウイーク」−クロワッサンドーナツ専門店も限定出店（10/9）

6.「渋谷カップ ア ラ モード」−モロゾフ・東横のれん街限定スイーツが好調（4/11）
7.「ユーハイム・ディー・マイスター」コラボケーキ、春の新作は「白雪姫ちゃんと七人の小人たち」（2/9）
8.「日光天然氷 四代目徳次郎」のかき氷に行列−西武池袋本店で最大1日350杯（8/12）
9.京王新宿店で「春の大北海道展」−旬のイチゴに注目「いちごスイーツパラダイス！」も（3/30）
10.「ガトーフェスタ ハラダ」が新作ラスク−阪神梅田本店で先行販売（9/2）

　百貨店で行われる地域物産展の中で最も人気が高く、時期によっては各百貨店で開催時期が重なってしまう「北海道展」。1位に輝き、さらに9位にもランクインした京王新宿店の「北海道展」は、どちらも「北海道スイーツ」を強化した内容。他店との差別化を狙い、出店先、内容などのこだわりやセレクト感がユーザーには魅力的に映りアクセスへと結びついたと推察される。

　3位の中島大祥堂「さやどら」は、老舗の半生菓子メーカーと丹波市、大阪総合デザイン専門学校生の産官学連携で共同開発された和洋折衷スイーツ。ネット販売が主流だが、「ひろしま菓子博」で好評を得たこととリーズナブルな価格、百貨店への期間限定出店から、関西エリアではアクセスが伸びた。「食」を専門に扱う大学や高校などとのコラボ商品は今後も注目を集めそうだ。

　4位の日本橋三越本店「大創業祭」は、創業340周年記念企画で展開された「伝統×革新」の和菓子が注目を集めた。洋菓子界に押され気味だった和菓子界だが、次世代の若手店主や若手の職人たちが作り出す「新しい和菓子」の今後が気になる。

　カップケーキ、ドーナツ、パンケーキ…とニューヨーク（以下NY）のトレンドが反映された今年のスイーツ界。ランクインした松屋銀座「ニューヨークウイーク」では、NYスイーツが中心に展開されたイベントだったこともあり5位に食い込んだ。ニューヨーククロワッサンドーナツ、パイ、マフィン、日本人の女性オーナーシェフのレシピによるパイでも、タルトでも、ケーキでもないなどホームメード風スイーツが登場。期待の高さがうかがえる結果となった。ちまたではグルメポップコーンやぜいたくなマシュマロなどが話題を呼ぶが、今後もNYスイーツは目が離せない。

　厳しい暑さが続いた今年の夏、最も人気を集めた「かき氷」。4位の「日光天然氷 四代目徳次郎」のかき氷は、従来のものとは一線を画する食感が話題となり、関東・関西を問わず各百貨店で展開され、1杯840円と高値にもかかわらず行列が評判となった。単に冷たい菓子にはとどまらないおいしさや、素材へのこだわりが決め手となったようだ。

　食品への表示偽装から不信感を招きくマイナスな出来事が世間をにぎわせた今年の後半。来年4月には増税が控えている中、アベノミクス効果、賃金上昇への期待などの影響で、手軽にプチぜいたくを楽しめる「デパ地下」のにぎわいは続きそうだ。単に「おいしい」だけではないプラスアルファを求めるユーザーに向け、来年もデパチカドットコムでは、百貨店食品売り場の旬の情報を伝えていきたい。

1.京王新宿店で「大北海道展」−「札幌カタラーナ」の新作、A5ランクの和牛弁当など（9/4）2.そごう横浜店の女性向けデリカ「リトルシェフ」好評、一番人気は「ロコモコ丼」（3/27）3.中島大祥堂、あべのハルカスに期間限定出店−どら焼きスイーツ「さやどら」販売（9/26）4.日本橋三越本店で「大創業祭」−伝統×革新の新・和菓子9種（10/21）5.松屋銀座で「ニューヨークウイーク」−クロワッサンドーナツ専門店も限定出店（10/9）