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「ル ビアン＜ルミレーヌ＞」ファサードイメージ

　そごう神戸店の地下1階正面入り口外の新スペースに6月21日（金）、フランス・ブルターニュの老舗ブーランジュリー「LE BIHAN（ル ビアン）」の新コンセプトショップ「ル　ビアン＜ルミレーヌ＞」がオープンする。手掛けるのは、「ヴィタメール」「アンテノール」などの洋菓子・ベーカリーブランドをプロデュースするエーデルワイス。

【画像】パン＆フルーツの「幸せな気分になれるスイーツパン」

　1913年創業の「ル ビアン」は3代続く老舗ブーランジュリー。日本では百貨店を中心に関西に5店舗、関東に2店舗を構え、伝統的な素材や製法に「日本的な自由な発想」を取り入れた商品を展開する。

　新店では「ル ビアン」の伝統を基本に、30〜50代の「神戸を愛する女性」をターゲットに想定。そのため、「そごう神戸店」と「ル ビアン」の中から、ターゲットに近い20代後半〜40代の女性スタッフ6人で「ル ビアン神戸 女性プロジェクト」を結成し、「女性好み」「女性目線」で考案したオリジナル商品を展開する。店名の「ルミレーヌ」はフランス語の「光（＝ルミエール）」と「女王（＝レーヌ）」を合わせた造語で、「キラキラと輝く神戸の女性」を表現。

　店舗面積は約20坪。「そごう神戸店館内ではなく外の新スペースへの出店となるため、しっかり造り込んだ」というファサードは、「洗練されたクラシカルな雰囲気」の黒を基調に優しいベージュを組み合わせ、「神戸の女性（ルミレーヌ）似合うような女性らしさ」を表現。木や石の質感で温かみを加え仕上げたという。

　店内では、フランスパンやカンパーニュなどハード系食事パンから、食パン、総菜系、さらにビエノワズリー、サンドイッチ類まで幅広く展開。約130種類をそろえる。中でも、本格的な味わいの「バゲット・トラディショネル」（1本399円）は、「低温・長時間発酵」で、フランス産の良質の粉と塩、硬質の水を使い、自然発酵で18〜24時間寝かせるため生地は熟練した職人でなければ扱えないほど柔らかいのが特徴。「焼き」に関しては、本場フランスのブーランジュリーの約7割が使っているというボンガード社のオーブンを導入、1日3回、焼きたてを提供するという。。

　女性視点で開発するというオリジナル商品は、「形やサイズ」「野菜中心」「おしゃれ＆ボリューム感」をポイントに、約30種類を展開。中でも、神戸のOLランチ需要に対応した、バゲットに野菜をたっぷりのせたオープンサンド「タルティーヌ」は注目商品。グリュイエールチーズやジェノバソース、トマトで2層仕立てにした「トマトのタルティーヌ」（336円）のほか、ホワイトソースやベーコン、ブルーチーズ、青ネギをのせた「青葱とベーコンのタルティーヌ」（315円）、サンドイッチでは、ニース風サラダ仕立てのバゲットサンド「ニソワーズ」（420円）などをそろえる。

　洋菓子の製法や構成を取り入れた、パティスリー発想のパンも提案。大人のおやつシリーズ「Gute（グーテ）」として販売するのは、バゲットに餡（あん）とバターをサンドした「あんバター」（273円）をはじめ、チョコレートブランド「ヴィタメール」とのコラボ商品でベルギー産チョコレートをサンドした「グーテ・オ・ショコラ」（294円）、ラム酒漬けレーズンとバターをサンドした「ラムレーズン」（273円）の3種類。

　グラスデザートを思わせる商品には、カップにフルーツソースを敷き、ブリオッシュ、ヨーグルトクリーム、カスタード、グラノラ、フルーツを重ね、蜂蜜を風味付けに加えた「ブリオッシュ・トライフル」（ベリー＆バナナ、フルーツ、各504円）が登場。「ボリューム満点だが、爽やかな後味なので意外に1人でもペロリと食べられる。朝食や軽食としてもおすすめ」と、そごう神戸店広報担当の吉田紀代さん。

　JRや阪神電鉄など乗降客数の多い三宮駅に隣接するという立地を踏まえ、営業時間は8時〜20時。「毎日、朝・昼・夜と立ち寄りたくなる店」を目指し、新店を通じてそごう神戸店食品売り場の売り上げ約5％を占めるという「パン」のシェアを約7％まで引き上げ、食品売り場全体のさらなる活性化を狙うという。

「ル ビアン＜ルミレーヌ＞」店内イメージ（関連画像）ランチ需要を意識した「豊富に野菜が味わえるパン」（関連画像）ル ビアンそごう神戸店