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とらや浅草松屋売店店頭

　東武鉄道浅草駅ビル「エキミセ」内にある松屋浅草の1階食品売り場に3月1日（金）、物販と初のセルフサービス喫茶を併設した新業態「とらや浅草松屋売店」がオープンした。売り場面積は約82平方メートル。

【画像】店頭に併設された茶店形式のカジュアルなイートインで味わえるオリジナルメニュー

　「とらや」が松屋浅草に出店して24年。観光地でもあり、和菓子を日頃から慣れ親しむ浅草で「『あらためて、とらやの小豆のおいしさを打ち出したい。テークアウトコーヒーのように気軽に飲める汁粉はどうか』というとらや側からの提案を、具現化に向け準備を進めていった」とリニューアルのきっかけを振り返る、松屋和菓子バイヤーの始閣理子さん。

　同店のコンセプトは「ここにしかない気軽さ」。浅草の地域に合わせ、「気軽に誰もが立ち寄れるような店作り」を目指す。これまで店先にあったのれんを店舗奥に配置することで来店客と販売員との距離を近くし、親しみやすい空間にした。店内は木を使い、白を基調としたシンプルで清潔感のある明るい雰囲気の内装に仕上げた。

　とらや喫茶といえば、格式ある「虎屋菓寮」と和洋融合の「TORAYA CAFÉ」の2つのスタイルだったが、同店では初の試みとなる「茶店（ちゃみせ）」形式のカジュアルイートインを導入。縁台のような座席（12席）と小さめのテーブルを用意し、浅草観光や買い物途中に「気軽に立ち寄りたくなる茶店」のような空間を演出する。

　テークアウトしやすい容器で提供するメニューは2種類。「小形羊羹と煎茶（またはコーヒー）セット」（525円）は、とらやの代表商品となるようかんとドリンクの組み合わせで、同店限定セット。ようかんは、定番の「夜の梅」「おもかげ」「新緑」「はちみつ」「紅茶」の5種類から選べる。もう1種類は、店頭で販売しているレトルト汁粉をテークアウト用パッケージで提供する「お汁粉」（682円）。通常は温かい状態で提供するが、5月上旬〜9月下旬は冷やし汁粉になる予定。ほかにも、利休饅と煎茶（コーヒー）セット（567円）や、煎茶・コーヒーのドリンク単体（1杯367円）も販売し、ドリンクは全て温冷好みで選べる。

　地元の主婦層や観光の若年層を狙い、手土産・浅草土産需要を見込み、菓子売り場を約160％増床する松屋浅草。「『とらや浅草松屋売店』は、老若男女気軽に立ち寄れる雰囲気の茶店。手土産や浅草土産選びはもちろん、お買い物や観光の休憩場所に、またファストフード感覚でテークアウトしたお汁粉片手に浅草散策にとご利用いただきたい」と始閣さん。

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