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冬ほうろく（カニの画像横が「焼蟹」、左下「柚子」、右下「みのり塩」）

　阪急うめだ本店地下1階に出店する米菓ブランド「あられとよす」が現在、冬季限定品を販売している。

　販売するのは、昔ながらのせいろ蒸し製法で素朴なもち米本来の味を引き出した、とよす伝統の「ほうろく」の冬季限定品「冬ほうろく」。これまでに無い味わいをと冬ならではの料理「かにすき」をヒントに企画したという。味わいは、濃厚なカニのうま味の「焼蟹」、さわやかな風味の「柚子（ゆず）」、シンプルな「みのり塩」の3種類。

　「かにの身は淡泊で味が出にくく、甲殻を使うと『えび味』と似通ってしまう」と、カニ味がこれまで米菓として作られていなかった理由を挙げる、とよす広報担当の豊洲牧子さん。そのため「焼蟹」の商品開発には苦労したという。「カニ独特の風味を引き出すため、カニみそのエキスを使い、またズワイガニの身と甲羅をモチ生地に混ぜ、強火で焼いて焼きガニの風味を出した。カニの部位を工夫して使うことで、上質なカニの味が出せた」と自信を見せる。

　「かにすき」の薬味的存在としてラインアップした「柚子」には、高知県産と愛媛産のユズのフリーズドライとペーストを使い、ユズの風味が引き立つよう白しょうゆベースで味付けした。「みのり塩」は米本来の食感や風味が楽しめるよう、天日塩を焼いたまろやかな焼き塩で味付けした。

　「かに味の『ほうろく』を釜で焼き上げるとき、工場に満ちる香ばしく濃いカニの風味そのままを閉じ込めたあられ」と豊洲さん。「鍋料理の前菜として、熱燗（あつかん）などのお酒と一緒につまんで、お鍋の出来上がりを待つ間も楽しくなっていただければ」。

商品は1袋2枚ずつ個装。3種類×各9袋、1箱27袋入り＝1,050円。2013年2月下旬まで販売予定。

あられとよす阪急うめだ本店