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2012年秋冬コラボシリーズ〜（奥左より）ブレーメンを目指して、どろぼうを追い払え、犬の脱走（手前左より）歌うたいのネコ、キケリキー！

　シーズンごとに「コラボレーションケーキ」を展開する「ユーハイム・ディー・マイスター」は現在、2012年秋冬の新作シリーズを百貨店を中心に全22店舗で販売している。

　毎回ドイツにちなんだ童話や行事などを取り上げている同シリーズ。29回目となる今回は、グリム童話の代表作の一つでドイツが舞台の「ブレーメンの音楽隊」がテーマ。楽隊に雇ってもらうためにブレーメンを目指すロバ、犬、猫、ニワトリが主役の物語だが、「ただ動物の形をケーキで表現するだけでなく、それぞれにストーリー性が感じられるよう心掛けた」（本社企画室の博多裕理さん）新作5種類を展開する。

　ロバがモチーフの「ブレーメンを目指して」（525円）は、チョコレートムースにチェリーのコンポートとピスタチオムースを閉じ込め、ホワイトチョコのロバをデコレーション。犬をモチーフにした「犬の脱走」（504円）は、バウムクーヘンの中にラズベリー入りマスカルポーネムースを詰め、ホワイトチョコの犬とイチゴをデコレーション。猫がモチーフの「歌うたいのネコ」（525円）はラズベリームースをパッションフルーツ風味のホワイトチョコレートで包み、ジョコンド生地の模様などケーキ全体で猫の顔を表現した。ニワトリがモチーフの「キケリキー！」（504円）は、アーモンドプラリネのカリカリとした食感をアクセントにバナナムースとキャラメルムースを組み合わせ、ケーキ全体でニワトリを表現。「どろぼうを追い払え」（504円）は、レアチーズムースとイチゴムースの土台に、板バウムクーヘンでできた屋根をのせ、動物たちのシルエットをチョコレートで表現。泥棒を追い払う動物たちの光る目をホワイトチョコレートで描いた。

　企画段階で「ドイツのにわとりであることにこだわった」という「キケリキー！」。日本のニワトリとの違いを表現するため「体は茶色、トサカは赤、尻尾は緑とカラフルに仕上げた」と博多さん。「ブレーメンを目指して」では、「ロバがブレーメンで音楽隊に入ることを夢見て旅立つという物語が始まる大切なシーンなので、そのドラマ性をどう表現するか」に苦労し、「ドライストロベリーとピスタチオで道を描くことで『旅立ち』を表現。夢のあるケーキに仕上がった」と振り返る。

　店頭販売から10日以上たった。今回は「動物ケーキが多いためか、5つのケーキをセットで購入するお客さまが多い」という。一番人気は「歌うたいのネコ」で、「猫の愛らしい表情と、ホワイトチョコレート×ラズベリーという親しみやすい組み合わせが良かったのでは」と博多さん。

　販売は来年の2013年1月下旬までを予定。

ユーハイム・ディー・マイスター