デパチカドットコム

写真を拡大

2012年夏コラボシリーズ〜（奥左より）伝説の人魚姫、魔法の眠り粉、妖精の宿る舟（手前左より）森の小人、小さな靴屋

　「ユーハイム・ディー・マイスター」がシーズンごとに打ち出す恒例の「コラボレーションケーキ」に2012年夏の新作が登場し、6月1日（金）から全国22店舗で販売を始める。

　小さな子どもや女性などに好評の同シリーズも28作目。今回は、その土地の伝説と深くかかわりを持つ妖精やグリム童話に登場する妖精などに着目。「ドイツの妖精たち」をテーマに5種類の新作を用意した。

　「ドイツでは魅力的な妖精が多く、これまでにも何度かテーマとして挙がっていた。今回夏とリンクしやすいイメージの妖精を選んだが、キャラクターをモチーフにするというよりもそれぞれの世界観を表現した」とユーハイム企画室の日浦晴子さん。「夏のケーキらしく軽やかでカラフル、デザイン性もあり楽しいケーキに仕上がった」という。

　人気漫画にも登場するドイツの船乗りたちに語り継がれる妖精「クラバウターマン」が宿り、安全に航海する船がモチーフの「妖精の宿る舟」（504円）は、クランベリーゼリーとライムムースの2層にマンゴーソースを重ね、フルーツやチョコレートのかじ、帆などをデコレーションしたカップデザート。

　「小さな靴屋」（504円）はグリム童話「小人の靴屋」に登場する、夜な夜なこっそり靴を作って貧しい靴屋の夫婦を助ける妖精たちの様子を表現。靴底を表現したココアスポンジの上にヨーグルトムースとジョコンド生地を忍ばせたマンゴームースを重ね、チョコレートやクリームの妖精や靴ひもをデコレーションした。

　美しい歌声を持ち、人間を水中の国へ誘うという金髪の美しい姿をした湖水に住む妖精がモチーフの「伝説の人魚姫」（504円）は、果肉入りのライチムースにラズベリームースを合わせ、側面のロールケーキと天面のメレンゲで波模様を表現。チョコレートの妖精やフルーツを華やかにデコレーションした。

　眠りをもたらすという、魔法の砂が詰まった袋を担ぐ老人の妖精「ザントマン」がモチーフの「魔法の眠り粉」（525円）はマンゴーの果肉入りパッションムースとココアスポンジをチョコレートムースで包み、チョコレートグラサージュと金粉で深い夜を表現。三日月型のチョコレートや生クリームの雲をデコレーションした。

　「森の小人」（525円）はグリム童話「親指小僧」に登場する、森に住むきこり夫婦の元に生まれてさまざまな冒険をする小さな妖精がモチーフ。黄桃と生クリームを詰めたバウムクーヘンの台にストロベリームースをのせキノコを表現。抹茶風味の生クリームのボディーにアーモンドの足の小人をトッピングした。

　「細かいディテールやデコレーション部分は全て手作業」という同シリーズ。パーツが5種類のうちで最も多く、土台作りから大変だったという「小さな靴屋」をはじめ、小人とキノコの大きさの対比に気を使った「森の小人」など、ペーター・シュミット・グループからのデザイン画を元にケーキへと具現化する製菓工程は「今回も大変だった」という。

　最も気遣うのは「ケーキとして表現する以上、デザインだけではなく、口に入れた時の味の広がりやバランスも考慮しなければならない」と日浦さん。夏らしいケーキに仕上げるため「どんなフルーツを使うか、どういったパーツでさわやかさを表現するか、どんな味の成り立ちがユーハイムらしいか、細部にまでこだわることが製菓する側として大切だと思っている」とも。

　販売期間は9月下旬までを予定。

ユーハイム・ディー・マイスター