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　シーズンごとに「コラボレーションケーキ」を展開する「ユーハイム・ディー・マイスター」が現在、シリーズ27回目となる春の新作を、百貨店を中心に全国22店舗で販売している。

　今回も好評のグリム童話からテーマをセレクト。内容が「ロマンチックな世界観」で、ケーキで表現するのにちょうどいいこと、冬から春にかけての季節感が物語とリンクすることから、バラのようにかわいらしい姉妹が主人公の「白バラ姫と紅バラ姫」に決定。新作には、白バラのようにやさしく穏やかな姉、紅バラのように元気で活発な妹、姉妹と仲良くなったクマ、姉妹が住む森の中にある小さな家、幸せ（＝結婚）の象徴ティアラと、物語に登場するモチーフを5つのケーキで表現する。

　「白いバラのお姫様」（525円）はイチゴのゼリーをしのばせたチーズムースに、バタークリームとホワイトチョコレートで白バラを表現。「紅いバラのお姫様」（525円）はラズベリーの果肉入りチョコレートムースをラズベリームースで包み、食用のバラの花をあしらった。ミルクティームースとココアのスポンジをしのばせたチョコレートムースの「クマの王子様」（525円）にはチョコレートで顔と足、ビスキュイで手を表現し、カボチャで色付けたチョコレートの王冠をのせた。「森のちいさな家」（483円）はオレンジ風味のバタークリームとジョコンド生地を重ね、マンゴーグラサージュでコーティング。「幸せのティアラ」（483円）はココアスポンジをしのばせたチョコレートムースとリング状のバウムクーヘンを重ね、ホワイトチョコレートのティアラをフルーツと一緒にデコレーションする。

　「春らしく華やかな雰囲気を作り出せるよう、5つのケーキの色や形のバランスにこだわった」と本社企画開発室の日浦晴子さん。家のケーキでは「落ち着き過ぎず、かわいらしさを表現するため」カラフルに仕上げ、姉妹のケーキはいずれも「見た目だけでなく味でも2人の性格を表現」した。ティアラを飾ったケーキには「結婚式のイメージにぴったり」なリング状のバウムクーヘンを使い、クマのケーキは「テディベアのようなかわいさ」を目指し、立体的な形に仕上げるため試行錯誤しながら顔だけでなく「全身を表現」することにこだわったという。

　店頭販売から10日以上たったが、若年層の評判がいいという今回のシリーズ。現在の一番人気は「クマの王子様」で、「ほかにはないかわいらしさが受けているようだ」と日浦さん。これまでのシリーズでは1種類を複数購入するケースが目立ったが、今回は白バラ紅バラの姉妹のケーキをセットで購入するケースも多いという。

　販売は5月下旬までを予定。

ユーハイム・ディー・マイスター