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店頭で販売する「鮭弁当」と単品のおにぎり各種

　大丸梅田店地下1階東の食品売り場に3月9日（水）、3店舗目となるおにぎり専門店「米屋のおにぎり屋 菊太屋米穀店」がオープンした。百貨店初出店。

　同店を手がけるのは、米穀全般の販売卸や直営店を運営する「菊太屋」で、昨年11月、既に大丸梅田店地下2階に米のセレクトショップ「菊太屋米穀店」を出店している。今回オープンした場所は、「道頓堀今井」「マイグリルデリ」など総菜店が並ぶ一角で、店舗面積は14.8平方メートル。売り場は、あい染めののれんをイメージしたロゴ入りのパネルとナチュラルな木目を生かしたデザインで仕上げた。

　「ご飯の本当のおいしさを楽しんでほしい」とオープンした同店では、米屋ならではの強みを生かし手作りのおにぎりを販売する。使用する米は「冷めてもおいしい」を基準におにぎりに最適な米として、毎年の作柄をみながら適したものを厳選。現在は「京都丹後産コシヒカリ」を使う。具材には「具材そのものよりもご飯の味を引き立たせ、楽しめるもの」と変わり種ではなく、昔からなじみのあるものを選んだ。塩は赤穂産、のりはその年のご飯の味に合う「焼き海苔」を厳選。併設した厨房（ちゅうぼう）では炊き方にもこだわり、食べても崩れないようほどよい柔らかさに握り提供する。

　商品は、シンプルな「塩にぎり」（130円）をはじめ、「昆布」（160円）、「辛子明太子」（200円）、「鮭」（220円）、「ちりめん山椒」（220円）など10種類。価格帯は130円〜220円。約3カ月ごとに2種類を展開する「季節のおにぎり」には、「豆ご飯」（180円）と「あさりのしぐれ煮」（210円）。

　あらかじめ「梅、昆布、鮭」おにぎりを詰め合わせた「3個組み」（500円）を販売するほか、ブランド米「魚沼産コシヒカリ」のごま塩にぎりを使った、「鮭弁当」（おにぎり3個、鮭塩焼き、梅干入り＝650円）、「だし巻き弁当」（おにぎり2個、だし巻き、枝豆、梅干入り＝630円）、「目刺し弁当」（おにぎり2個、目刺し2匹、香の物入り＝380円）を竹皮風のパッケージで販売する。

　「現在、弁当よりもおにぎり単品の動きが良く、中でも人気の具材は『鮭』『たらこ』『辛子明太子』」と話す「菊太屋」広報の石川浩代さん。購入者も主婦やビジネスマンが多いという。「ランチ需要だけでなく、『おにぎり』を手土産やちょっとしたギフトとして利用してほしい」とも。

米屋ならではのこだわりのおにぎりを提供する「米屋のおにぎり屋 菊太屋米穀店」店頭（関連画像）菊太屋米穀店大丸梅田店