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【コラム】2005-01-28

あっぱれ、三之助!

2005/01/28

「値段420円」と聞いたら、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか。大好きなケーキだったり、サンドウィッチだったり、量り売りのお惣菜だったり・・みなさんそれぞれに浮かんでくると思います。銀行員生活の長かった私は、悲しいかな、真っ先に振込手数料が思い浮かんでしまいますが・・とほほほほ。では、「豆腐一丁420円」と聞いたらどうでしょう。おそらくほとんどの方が、間髪いれずに「高い!」とおっしゃると思います。庶民の代表の私も、もちろん声を大にして「高い!!」と言ってしまう値段です。特に私の場合、豆腐が苦手なものですから、余計に声が大きくなっているかもわかりません。今回は、その、世間一般に「高い!」と思われてしまう一丁420円の豆腐のお話です。

先に申しましたとおり、はっきり言って私は豆腐が苦手です。「食べられない」という苦手ではなく、「好き好んでまで食べたくない」という苦手です。味がしているんだかしていないんだか、歯ごたえがあるんだかないんだか。私にとって豆腐とは、ただただ「はっきりしない食べ物」でしかありませんでした。
ところが・・・。ある日、実家から届いたクール宅急便の中に豆腐が一丁。20年以上一緒に暮らした実の母が、いまだ娘の好き嫌いを把握していないというのも問題なのですが、頼みもしないのに豆腐が一丁。あ、某百貨店の値札がついている。『なにーーーー、420円!』全くもって驚愕です。アンチ豆腐派の私は、生まれてこの方100円台の豆腐しか見たことも触ったこともありません。この世の中に、こんな高価な豆腐が存在するのだということを初めて知った瞬間でした。
値段で物を判断するのはあまり好きではありませんが、高価な豆腐と知ってしまった以上、やはり食さずにはいられません(何とも現金なヤツ・・)。箸を持ち出し、おもむろに豆腐のパッケージをあけ、その420円の豆腐をひとすくいし、口に運ぶ。そして、またひと口・・・。ついには、ひと口がふた口、ふた口が三口となり、箸の勢いは衰えず、あっさり一丁平らげてしまいました。
いやいや、30年以上生きてきて、こんな豆腐は初めてです。大豆の甘さ、なめらかな舌触り・・。ややもすると、レアチーズケーキを食べているような錯覚に陥ってしまうほど。奴っこは醤油でいただくのが筋ですが、この奴っこには醤油なんていらない。醤油をかけてしまったら、豆腐がもつ本来の味が損なわれてしまう。まあ、あえて何かつけるとするなら。そうですねぇ・・・上等な塩を少々、というところでしょうか。それくらい大豆の甘味たっぷり、極上の絹ごし豆腐です。

 この豆腐ですが、もぎ豆腐店株式会社にて製造販売されております「三之助」の「和ら絹」と申します。とにかく、私のように豆腐があまりお好きでない方にこそ是非ともご賞味いただきたい逸品です。豆腐に対する概念が180度変わってしまうかも知れませんよ。

以前のコラムでもお話しましたが、私は人一倍探究心の強い人間でして。その420円の豆腐に衝撃を受けてしまったら、今度は他の三之助ブランドの豆腐も食したくなってしまうという・・全くどうしようもない人間です。そして、早速実家に電話をし「只管豆腐」525円也と「三之助」252円也を一丁づつ送ってくれるよう頼みました。
 さて、気になる両者のお味ですが。もちろんどちらも「豆腐の中の豆腐」という感じの豆腐です。「和ら絹」同様、大豆本来の味をたっぷり堪能させていただきました。私は食通ではありませんので、皆様がどうやってお召し上がりになろうが一向に構わないのですが、あえてひとこと言わせていただくなら、身のしっかりした極上の木綿豆腐「只管豆腐」は、昆布でだしをとって、湯豆腐なんかいいんじゃないでしょうか。「只管豆腐」を酒の肴に熱燗を『キュッ』なんて、寒いこの季節には乙じゃあないですか。そして、素朴な木綿豆腐「三之助」は、熱〜い味噌汁でいただきたいところです。「あ〜〜、日本人に生まれてきてよかったぁ。」と、朝も早よから至福な気分に浸れること間違いなしです。
まあ、食通でもないくせに食通ぶってウンチクをたれましたが、三之助のHP上にて商品のラインナップとともに、それぞれの豆腐の美味しい食べ方レシピをご紹介してくださっておりますので、私のウンチクなど参考になさるより、そちらを見ていただいたほうがいいでしょう。百聞は一見にしかず。ご覧くださいませ。

三之助 
http://www.minosuke.co.jp/

とにかく種類も豊富、お味も抜群!あっぱれ三之助。「和ら絹」は420円と少々値が張りますが、ケーキ1個と同じ値段じゃないですか!どこかにお金を振り込んだらおしまいじゃないですか!騙されたと思って一度ご賞味あれ。この三之助ブランドの豆腐は都内有名デパートでもお買い求めいただけます。

三之助あなたもこの冬きっと、ハマること間違いない。(長井秀和)



■maeよぴ
足立区生まれ、足立区育ち。テリトリーは上野・浅草・日本橋。下町をこよなく愛す1児の母。最近は夫の転勤で、名古屋におります。

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