満喫、満足、横浜そごうデパ地下

特集／コラム

【コラム】2002-04-17

満喫、満足、横浜そごうデパ地下

2002/04/17

4歳から藤沢に住んでいる私にとって、横浜は一番近いショッピンクエリア。特に「横浜そごう」は広々として、ゆったりとショッピングできるので、お気に入りのデパートだ。しかしここ数年、行く回数がめっきり減った。仕事が忙しくなって、ショッピングは東京で済ませてしまうことが多くなったからだ。ところが最近、横浜そごうが凄いらしいという噂を聞くようになった。特に食料品売り場の充実ぶりには目を見張ると。実は私、洋服やコスメめぐりはよくしたが、食料品に関しては、母に頼まれて何度かコーヒー豆を買った程度で、大して魅力的なフロアに思えなかった。それが、今のデパ地下人気の中でも注目すべきスポットというのだから、気になる。そんなわけで、本当に凄いのか確認すべく、久々に横浜そごうへ足を運んだ。

地下2階の大食品館「エブリディ」は「日本の市場」「日本の粋」「ザ・ガーデン」「アジアン･ダイニング」そして「ヨーロピアングルメ」という５つのセクションにわかれている。その中でも一押しは「ヨーロピアン･グルメ」。いやぁ、ここだけで十分、満足してしまった。まず、こだわり派の為の店舗がいくつも名を連ねている。チーズの「プリアサヴァラン」、紅茶の「マリアージュフレール」（わざわざ銀座に出かける手間が省ける！）、ワインショップ「エノテカ」など。次にスイ−ツショップが、なんと大小あわせて30店舗と豊富。特に一押しなのが、日替わりで７人のパティシエが美味しいケーキを提供する「ホットパティシエ」。東京ではなく横浜近郊のケーキショップのパティシエを選んでいるところも、地元感があっていい。やはり人気のケーキはあっという間になくなってしまうようなので、気合を入れてお目当てのケーキを買いに行こう。

そして今回、一番うれしかったのが、イートインできるショップが増えたこと。「カフェデルソーレ」は日本初、イタリア認定バリスタがいるカフェ。特にカプチーノに注がれたミルクはアートの様に美しく、飲むのがもったいない程。そしてもう一つ、「パニーノジュスト」は、パニーニが目玉のイタリア風バール。いくつも吊るされている、パルマ産生ハムの塊は圧巻。ちょっと強めの塩加減に、ワインが進むんだな。しかもグラスワインは300円という安さ。ちなみにこの2つのカフェに挟まった形でパティオと呼ばれるイートインスペースがあり、これを合わせると結構な広さ。他のデパ地下にはあまりないかもしれない。イートインできるのはここだけではなく、隣の「チャイニーズコート」には、中華街で人気の「謝甜記」のお粥が、「香港蒸籠」ではカレーやフォーなどが食べられる。特にここでは「カレーセット」（880円）が人気で、すぐ売り切れになってしまうようだ。

最後に大食品館「エブリデイ」の面白いスペースを紹介しよう。「クッキングステーション」ではお料理番組さながら、美味しい料理を実際に作って見せてくれる。毎日４回程、定時に行われるので、買い物がてら料理のお勉強もしてしまおう。たとえ見れなくても、無料で配布しているレシピカードが充実しているので、献立を決めずに来てしまった時には、これをチェックするといいかも。

私は結局この日、惣菜を買いこみパニーニやジェラートを食べ、大食品館「エブリデイ」を思う存分楽しんだのだった。