感動！女心動かすデパ地下チラシ

特集／コラム

【コラム】2002-01-08

感動！女心動かすデパ地下チラシ

2002/01/08

デパ地下フリークの私にとって「デパ地下のチラシ広告」は宝物。
「毎週（または隔週）○曜日には××デパートのチラシが入っている」･･･少ない私の脳細胞でもそれについてはちゃんと記憶されていて、いつもは自分では取ってこない新聞をいそいそ取りに行き、主役の新聞はそっちのけでデパ地下のチラシを探し出す。
そして目玉の洋服や化粧品のページはすっ飛ばし、地下食品売り場のコーナーを見る。
どんなに小さくてもそのコーナーから見る。
スペースが小さいと侮ること無かれ…ときどき、珍しいお店が出展していたり、物産展の主役になるようなものが単発で出ているときもあるのだ。

その週の目玉が「地方物産展」だったときには一騒動である。
チラシを見たとたん「あ〜××展だ！」と朝から叫んで家族に知らせ（家族の反応は「またか」と冷ややかな目）、そしてそれは「永久」とまではいかなくても「しばらく保存版”」となる。
朝、遅刻しそうなときはそれをカバンに入れて、会社に持っていってしまう。
余りにも感動したときは隣の席の女の子に見せたりもする。
運良く、隣の席の女の子も私の趣向に近いので、みんなの血圧がまだ上がりきらぬ朝の職場で、2人でひとしきり盛り上がった後に仕事に就くのだが、その日の仕事帰りに何も予定が無ければ、凄いスピードで仕事をこなしながらも「今日は何を買おうか」と頭の中で考えている。

デパートの広報部の皆さん、こんなに一枚のチラシで楽しんでいる人間がいることをご存知でしたか？

さて、何がそんなに私を感動させるのだろう？
まず、写真。とにかく美味しそう、綺麗、幸せな気分になる。
食べ物が五感に訴える力というのは視覚、嗅覚、聴覚…と続くと言われるが、まさにその通りだと実感する。写真を見るだけで食べたい→買いたい→行きたい！となるのである。
花や自然というのは写真よりも実物の方が良い傾向にあるが、食べ物は写真の方が美味しそうだったりする。多少の差はあれ、人間は美味しい物を見ると幸せな気分になれるものだと思う。（少なくとも不幸な気分になる人はいないでしょう…）

そして次に食べ物との出会い！
前のコラムにもあったが、行ったことのない地方の食べ物に会える。
自分は行ったことはないのだが、テレビで見たり、雑誌で見たりして食べたいと思っていたものがあったりするともう矢も盾もたまらない。
やっぱり仕事を早くこなすことになる。
人と話しているときに「××出身」と聞くと、行ったこともないくせに「…が美味しいんですよね」などと知ったかぶりの会話をしてしまうこともある。

もう一つの出会いとしては、旅行した先で出会ったもので、日常ではなかなかお目にかかれないものとの再会である。
これは味を知っているだけに、もう口がそれを食べる準備をしてしまう。
そして、やっぱり仕事の能率はあがる。

デパートの広報部の皆さん、どうやらチラシ広告はOLの業務効率化に貢献しているのかもしれません（？）

しかし、チラシ広告というのは配られる範囲が決まっているから、田園都市線沿線在住の私の所に入るのは、東急（たまプラーザ、港北、青葉台）、港北阪急、二子玉川高島屋のものである。
その昔、渋谷東急フードショーがリニューアルオープンするときには、その意気込みからか私のところまでもチラシが入っていたのだが、その後はサッパリだ。
特にその中でも気に入っているのが、二子玉川の高島屋の物産展のチラシ。
大体は新聞大の四つ折で（勿論小さいときもある）、お店毎に目玉商品の写真が綺麗にレイアウトされ、とにかく美しい！
ちゃんと店名と品名と写真が掲載されているので、資料としてもGOOD。
こういうものは、結構長い期間の“しばらく保存版”になる。
基本的には実施期間中はチラシは保存し、ときどき見直して「買い忘れはないか」チェックしたりもする。

物産展は何度もいろんなデパートで催されるし、チラシも何回もチェックするので、自然に地方の特産品などを覚えてしまう。
そして、旅行をしたときにそれを思い出し、実際のお店にも足を運んだりする。

デパ地下のチラシはデパ地下だけの宣伝に非ず、全国の食べ物の宣伝だ！とさえ思えて、私の生活の柱である“食”の貴重な資料なのである。

これからも、デパートの広報部の皆さん、いろんな情報と美味しそうな写真をどんどん提供して下さい。