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ドイツの老舗「ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベ」、伊勢丹新宿店に日本1号店
(2009年09月14日)
ドイツの本格バウムクーヘンを提供する「ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベ」が9月9日(水)、伊勢丹新宿店本館地下1階の「グラン アルチザン」にオープンした。
同店は、北ドイツ・ハノーファー市中心街のシュテンデハウス通りにコンディトライ&カフェを構える、1895年創業の老舗。店舗名はドイツ語で「オランダ風のカカオのお菓子屋」を意味し、日本への出店は今回が初めて。出店に際し、日本でもなじみあるドイツ伝統菓子を通じ「本場の味に触れてほしい」とバウムクーヘンをメーンに展開する。
「ジャン=ポール・エヴァン」「ピエール・エルメ・パリ」の並びに位置する店舗は、本場ドイツの雰囲気そのままに木の温もりを生かした内装で仕上げ、中央には愛らしいロゴマークを飾り付けた。
店頭で扱うのは、看板商品「バウムクーヘン」(直径約14.5×高さ約7.5センチ=3,150円)をはじめ、バウムクーヘンをチョコレートでコーティングした「クラシックバウム」(直径約11.5×高さ約14.5センチ=3,990円)、バウムクーヘン生地とマジパンを交互に何層も重ね、最上段をチョコレートでコーティングした「バウムリンデ」(小、約8.3×約7.3センチ=1,260円)の3種類に加え、半生タイプのドイツ菓子8種類。
提供するバウムクーヘンは、国立ドイツ菓子協会が設定したバウムクーヘンの定義(原料の比率が、小麦粉(1):バター(1):砂糖(1):卵(2)でなければならないという品質基準)に沿ったもの。バター以外の油脂は使わず、卵も卵黄と卵白を別立てし使用するなど、ドイツそのままの味を日本で再現。焼成温度は400℃で、バウムクーヘン専用の開放型オーブンのしんに生地を巻き付け、1分半〜2分かけて1回転させながら生地の水分が中に閉じ込められるよう1層1層抱き込ませ、職人の高い技術力により形を整えながらじっくり焼き上げていくという。
海外旅行などで欧州の本物の味や文化を体感している消費者が多い中、「トップクリエーターたちの菓子を味わいつつもノスタルジックな味わいの菓子へ興味が回帰し、その菓子は『本場』『本格』を望んでいるのでは」と顧客の動向を分析する伊勢丹新宿店食品営業部洋特選担当の三浦壮平さん。老舗ブランドを前に「ドイツ本場の雰囲気をそのまま店に表すこと、日本人の舌に合わせるのではなく、ドイツ製法そのままのバウムクーヘンを顧客へ提供することを大事にしなければ」とし、「本国の伝統・文化も大切にしながら本場の味を提案していきたい」と意欲を見せる。
店頭ケースに並ぶバウムクーヘンや焼き菓子(関連画像)店内の壁に陳列された焼き菓子各種(関連画像)伊勢丹新宿店
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