デパチカドットコム

写真を拡大

駅弁対決シリーズの「いかVSたこ」で実演販売する、山陰本線鳥取駅（鳥取県）の「いかすみ弁当黒めし」

　京王百貨店新宿店は来年1月8日（木）より、新春恒例の人気催事「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」を7階大催場で開催する。

　13日間で売上高6億円以上、会期中週末ともなると同店の来店者数が10万人を越えるという、百貨店の物産展として最大級の規模を誇る同展。会場には47都道府県約200種類の駅弁が集結し、人気の駅弁には行列の長さが話題に上るほど。「手軽に旅行気分を味わえる」「駅弁なのに実演販売中心で活気がある」「旅の思い出やふるさとの記憶がよみがえる」など、昨今の鉄道ブームも手伝い、混雑は必至の状況だ。

　44回目を迎える同展では、同種の素材を使って地域の特徴・こだわりを、実演を通して食べ比べを楽しむ「駅弁対決シリーズ」をメーン企画に、日本各地で地域の生活を支えるローカル線にスポットを当てた「頑張れローカル線シリーズ」、地元の名物料理や郷土料理を詰め込んだ「ご当地グルメ駅弁」などを特集する。

　「駅弁対決シリーズ」で特集するのは、身近な食材の「いかVSたこ」。「いか」には、山陰本線鳥取駅（鳥取県）の「いかすみ弁当黒めし」（1,100円）が実演販売に初登場する。三陸産のイカを使い、ゲソの食感がポイントのイカスミで炊き込んだ真っ黒のゴハンと、豪快に盛り付けたイカの照り煮やいか団子、鳥取砂丘のラッキョウを詰め合わせた。一方「たこ」には、予讃線高松駅（香川県）の「たこ飯」（950円）が実演販売に初登場。ぶつ切りのタコが入った炊き込みご飯の上に、瀬戸内海産のイイダコをのせ、花レンコン、筑前煮、しょうゆ豆などを詰め合わせた。

　もうひとつの「対決シリーズ」では、「関東近郊の駅弁を」という利用客のリクエストに応えて実現した企画の第2弾。今回は関東近郊の観光地「伊豆」を代表する駅弁が初登場し、対決は「金目鯛VSあじ」。伊豆急行線伊豆急下田駅（静岡県）は脂ののったキンメダイを塩焼きにし、焼きのりを敷き詰めたご飯にのせ、天城特産わさび茎酢漬けやニンジン、コンニャクなどの煮物を詰め合わせた「とろ金目の塩焼き弁当」（1,000円）を、伊豆箱根鉄道駿豆線修善寺駅（静岡県）は新鮮なアジを酢でしめ、白ゴマをまぶした酢飯の上に松崎の桜葉漬けを敷き、その上にたっぷりとアジをのせた「あじ寿司」（1,000円）を、それぞれ初となる実演で販売する。

　「頑張れローカル線シリーズ」では今回、日本海の景色が楽しめる快速電車「リゾートしらかみ」が人気の、秋田県と青森県を結ぶ五能線に注目。奥羽本線秋田駅（秋田県）と、五能線・リゾートしらかみ車内でも来年同3日（土）から販売予定の「白神 鶏わっぱ」（1,000円）が初登場する。同駅弁は大潟村産あきたこまち米を、比内地鶏ガラスープと、白神の塩を使った特製調味液で炊き込んだご飯の上に、比内地鶏肉煮、秋田産舞茸煮、白神あわび茸、ハタハタうま煮、しじみ佃煮など名産品を詰め合わせたもの。

　「ご当地グルメ駅弁」には、名古屋名物「ひつまぶし」の駅弁版が実演販売で初登場。三河一色産のウナギ、西尾の抹茶、守口大根とそれぞれ「日本一」が商品名に付いた素材を使った東海道本線名古屋駅（愛知県）の「抹茶ひつまぶし日本一弁当」（1,200円）は、セットになった抹茶で最後にお茶漬けにして食べるという「ひつまぶし」本来の味わい方を楽しめる。

　今回、輸送駅弁では「大人向け駅弁」として駅弁と酒の両方が楽しめる「お酒付駅弁」を初めて展開。松江の地酒2本とウナギ、シジミ、津田かぶ漬けなど伝統の味を詰め合せた山陰本線松江駅（島根県）「ごきげんべんとう」（1,500円）のほか、ワイン「甲斐のしずく（白）」と甲州ワインビーフサイコロステーキなどが楽しめる中央本線小淵沢駅（山梨県）「甲州ワインランチ」（2,000円）、日本酒「ふなぐち菊水一番しぼり」とこの酒に合うと認めたつまみを詰め合わせた信越本線新潟駅（新潟県）「酒楽弁当」（1,250円）の3種類が初登場する。

　同店では昨年同様に、12月下旬から特別ウェブサイト「駅弁大会への道」を開設。大会の目玉企画や人気駅弁の紹介、駅弁業者の大会への意気込み、大会準備の苦労話など約40日間にわたり随時更新する。

　会期は同20日（火）まで（14日と最終日は17時閉場）。

「関東近郊の駅弁」として実演販売する伊豆急行線伊豆急下田駅（静岡県）の駅弁（関連画像）「頑張れローカル線シリーズ」として実演販売する五能線で注目の駅弁（関連画像）京王百貨店新宿店−駅弁大会への道’09