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落ち着いたトーンに仕上げられた日本橋三越本店の食品フロア

　日本橋三越本店は6月12日（火）、本館地下1階食品フロア「にほんばし 食賓館」をリニューアルし、第1弾として「和洋菓子サロン」と「総菜ゾーン」をリフレッシュオープンした。

　同店の改装は全館を対象とした改装の一環で、2006年1月から売り場を移動しながら進めてきた。耐震・免震の補強に加え、段差を無くすためのバリアフリーといった環境整備や、商品構成の見直しを含めた大規模改装は、2004年新館オープンに伴う全館リフレッシュオープン以来最大のもの。今後は第2弾として8月中旬から下旬ごろ、新館地下1階にイートインを併設した総菜・スイーツの売り場が完成する予定で、最終の完成は今秋の予定。全館リニューアル完成予定は2008年度。

　リニューアルした食品フロアは、同店の建物の特徴となるクラシカルな様式を生かし、レリーフやモールディングで飾られた天井や床の大理石調タイルと合わせ、什器など各店舗の環境をできるだけ統一させ、全体を高級感のある落ち着いた雰囲気に仕上げた。また、商品がより良く見えるよう店内照明の明るさにメリハリを持たせた。

　今回の改装で新しくなった「和洋菓子サロン」には、老舗和菓子店がパーソナルギフトに対応した新しいシリーズを登場させ、同店ならではの限定品をそろえた。老舗和菓子「とらや」は、オリジナルの焼印や、既存の菓子のサイズや生地の色、餡の種類や色をオーダーできる「和菓子のセミオーダーコーナー」を新設したほか、「鶴屋吉信」は、三越本店限定菓子を中心に歳時記菓子など季節ごとの限定化しを登場させた。また、和の素材と洋のエッセンスを融合させたモダンスイーツを提供する「Wa・Bi・Sa」は2店舗目を出店するほか、「お取り寄せグルメ」として人気の高い山形のラスク専門店「麦工房 シベール」を都内で初めて誘致し、和魂洋才のショコラで有名な「マダムセツコ」を関東で初めて導入した。「黒船カステラ」や「黒船どらやき」が評判の自由が丘にあるカステラ専門店「黒船」、神戸に本店を構える人気のドイツ菓子専門店「ケーニヒスクローネ」も新たに登場。

　「総菜ゾーン」では、老舗料亭や人気店がグレードアップし、日本各地の料亭や話題の店舗の味が日替わり・数量限定で入荷する「有名弁当コーナー」も品ぞろえ・サービスを強化。三越のみで展開するドイツ・ミュンヘンの老舗高級食料品店「ケーファー」がハムのオーダーカットコーナーを新設し、デリカやパンの品ぞろえを充実させるほか、「アールエフワン」がローストビーフなどの高級デリカラインを取りそろえる。老舗料亭「赤坂松葉屋」が総菜専門店「料亭 赤坂松葉屋」として百貨店に初めて出店し、厳選した旬の食材を握った「ときむすび」（＝おむすび）弁当などを展開するほか、青山の老舗イタリアン「アントニオ」が手がけるオリーブ専門店「アントニオ’ズ デリ オリーブ＆オリーブ」の初出店など、話題性の高い売り場を完成させた。

日本橋三越本店