デパチカドットコム

写真を拡大

「金城樓」の厳選された旬素材と料理人の技が光る懐石弁当「秘伝三昧」

　趣のある日本建築と庭園を有する創業1890年の金沢の老舗料亭「金城樓」の惣菜店が3月下旬、そごう大宮店の地下1階食品館「エブリデイ」に惣菜店をオープンした。同店はこれまで百貨店で展開する年末年始の「おせち料理」やレストラン街の店舗として対応してきたが、常設店としてデパ地下に店舗を構えるのは今回が初めて。

　白木と黒のイメージに金沢の風景をあしらったデザインの店舗は15坪。「茶懐石の伝統と加賀の郷土料理を取り入れた『金城樓』ならではの味を堪能してほしい」（同店）ことから、料亭の味をそのまま生かした弁当2種類や、北陸の旬の素材をふんだんに使った惣菜20〜30種類、甘味6種類と、料亭の味をレトルトにした食品4〜5種類を展開する。店内には厨房も設け、「できたて作りたて」のメニューも用意する。

　主力商品は、豆ご飯に、旬の魚の幽庵焼、加賀つまみ揚げ、五郎島金時、小芋田楽、若さぎ、ほたるいか、桜ふなどその時々の旬の素材を使い料亭らしく秘伝の味を盛り込んだ季節の懐石弁当「秘伝三昧」（1折2,100円）や、春ならではの味わいを2段の折にたっぷり詰め合わせ気軽に楽しめる「旬菜弁当」（2段＝1,575円）をはじめ、店内厨房で職人が毎日作り上げる「玉子焼」（大＝630円、小＝330円）や、カニを巻き込んだ玉子焼「かに千草巻」（1本980円、1/2本＝500円）など。特に「玉子焼」はダシをきかせ、薄味ながらも奥深い上品な味わいに仕上げた料亭伝統の一品。

　同店では、歳時記に合わせた限定商品も展開する。「5月13日母の日」に向けた限定弁当「母の日弁当」（2段＝3,150円）は美しい2段重ねの折で、上段には蛸柔らか煮やマス雲丹焼き、玉子焼、鴨、生麩などを、下段にはマスやうなぎに野菜、錦糸卵などのちらしずしに笹小鯛、あんころを盛り込んだ内容。予約を受け付けは5月8日（水）、9日（木）の両日、受け渡しは同12日（土）、13日（日）。

そごう大宮店