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松屋銀座に五穀×発酵の和菓子新ブランド「五穀屋」、東京初進出
(2016年05月10日)
6月中旬のリニューアルオープンに向け、現在改装工事を進める松屋銀座の地下1階和菓子売り場に新和菓子ブランド「五穀屋」がオープンし、2週間が過ぎた。
【画像】5種類の発酵素材を使った5色の玉ようかん
同ブランドを手掛けるのは、静岡・浜松に本店を構える、1887(明治20)年創業の老舗和菓子店「春華堂」。旗艦ブランド「うなぎパイ」が生誕50周年を迎えたことを機に和菓子の原点を見直し、約3年の開発期間を経て53年ぶりに立ち上げた新ブランドだ。2014年、春華堂施設「nicoe」内に1号店をオープンし、松屋銀座は2店舗目で百貨店初出店。
出店のきっかけは「ブランドを立ち上げた翌年、ミラノ万博出店やニューヨークでの地方産品を紹介するレセプションに出品するなど海外プロモーションへの取り組みから、常設店としての出店に至った」と春華堂広報担当の飯島美奈さん。
コンセプトは「からだにおいしい和の知恵菓子」。「五穀」をベースに、みそやしょうゆなどの「発酵」素材を味わいとして加えた和菓子を、若年層にも受け入れられやすい形とデザインで表現する。「五穀」のこだわりの一つとして、地元浜松の山間地域、水窪(みさくぼ)で農家の指導を受けながらNPOと連携し、在来種のアワやヒエなどの五穀栽培にも取り組んでいるという。「地元浜松でできることとして始めた取り組み。地元に根を張り、地域の方と協力しながら浜松の魅力を、新ブランドを通じて日本に、世界に発信する」(飯島さん)と意欲を見せる。
商品は、酒や抹茶塩糀(こうじ)、りんご酢、しょうゆ、白みその5種類の発酵素材を使い、ころんとした玉をようじで突いて食べる5色の玉ようかん「発酵さしすせそ羊羹 五季(いつき)」(1個324円、5個入り=1,620円〜)をはじめ、五穀を使った田の字型の薄いもなか皮に4種類の発酵素材の餡(あん)を自分で挟んで食べる「五穀最中 よつ割り」(4個入り=1,080円〜)、酒かす小豆、塩糀きな粉、梅酢、白しょうゆ、青のりみそ、わさびしょうゆの、それぞれ発酵素材の風味と色を生かした「五穀豆菓子 千千豆(ちぢまめ)」(1種入り=648円〜)、玄米や七福米をベースに地元浜松のしょうゆや雪塩などを加えた「五穀せんべい 山むすび」(1枚108円、10枚入り=1,080円〜)。
静岡県産の緑茶を黒麹菌で発酵させた発酵茶に、黒豆や黒米、玄米を加えた「五穀発酵茶」(100グラム=2,160円)も用意し、各種詰め合わせ商品「きづつみ」シリーズも展開する。
そのほか生菓子として、五穀に糀(こうじ)の発酵を組み合わせたミニサイズの「五穀おはぎ はるごと」(1個194円、数量限定)も登場。職人が一つ一つ丁寧に包んで仕上げている。
オープンがゴールデンウイーク直前であったこと、松屋銀座への出店が百貨店初に加え、東京初だったこともあり、想定以上に好調な滑り出しだったという同ブランド。中でも手土産として人気だったのは詰合せの「きづつみ」シリーズの3,000円台で、玉ようかんの「発酵さしすせそ羊羹 五季」も同様に人気だったという。「色味やかわいらしさが好評で、多くの外国人のお客さまも購入していた」と松屋和菓子担当の牧野賢太郎バイヤー。店頭では、伊フィレンツェのメディチ家での献上を記念した限定仕様の「ITSUKI プレミアム・エディション」(5,400円)を100点限定販売している。
「カタログ配布、試食を積極的に行い、知名度アップを図りたい」(牧野バイヤー)とし、今後は松屋銀座限定の和菓子も販売する予定。
五穀×発酵素材の豆菓子と煎餅(関連画像)五穀×発酵素材のミニおはぎ3種(関連画像)松屋銀座五穀屋春華堂
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