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アメリカ南部出身のクックのレシピを再現した「インディアン タコライス」（柿安ダイニング）

　伊勢丹新宿店の本館地下1階食品売り場の「旨の膳」「フードコレクション」両売り場で9月16日（水）、ウェブサイト「KitchHike（キッチハイク）」とのコラボレーションによるフードイベント「フード・トロッター（食世界の旅人）」が始まった。

【画像】アゼルバイジャン出身のクックのレシピを再現した料理

　「キッチハイク」は若手日本人起業家3人が立ち上げた、料理をキーワードにした個人間のマッチングサイト。料理を作る人「COOK（クック）」と、それを食べたい人「HIKER（ハイカー）」とをつなぐウェブサービスがメーンで、世界中の料理を掲載している。クックがウェブ上に登録したメニュー（値段付き）をハイカーが検索し、予約を取って料理を食べられる仕組み。元は旅行者に向けたサービスで、旅行先の家庭で食事ができるようにと考えられたものだったが、最近は日本在住の外国人のクックも多く、本格的な母国料理を楽しめるケースも増えているという。

　同イベントでは、「キッチハイク」に登録する日本在住のクック9人のレシピを基に家庭料理を再現。食品売り場に出店する各店舗で展開するほか、催事コーナー「フードコレクション」でも「Homemade Specialite〜世界の家庭料理特集〜」と題し、世界のさまざまな家庭料理を紹介する。

　「レブレ」が販売するのは、ビーツや鶏肉、野菜が入ったスープで、隠し味にレモン果汁や蜂蜜を加え、食べるときはサワークリームを添えるロシア料理の「ボルシチ」（1パック789円）と、合いびき肉とハーブ、タマネギ、トマト、米などをキャベツで包んだアゼルバイジャン料理で、「詰める」「包む」を意味するという「ドルマ」（1個432円）を販売する。

　「柿安ダイニング」はネーティブアメリカン料理として「インディアン タコライス」（1パック648円）を販売。チリパウダーやガラムマサラなどで味付けしたスパイシーなひき肉を、バター風味のターメリックライスにのせたもの。

　「マンゴーツリーデリ」はタイ料理として「ラープ」（1パック864円）を販売。豚肉や豚レバーにライム、ナンプラーを加えて炒め、煎（い）った米の粉「カオ・クア・ポン」を混ぜた肉のサラダで、キャベツなどで包んで食べるのもおすすめだという。

　世界の家庭料理を展開するフードコレクションでは「ホームワークス」が出店し、アメリカ産のジャガイモをフライドポテトにし、特製のグレイビーソースをかけたアメリカのサンドイッチ「ホースシューサンドイッチ」（1人前601円）を販売。「ニャー・ヴェトナム」も出店し、ターメリック入りの鶏だしで炊いたジャスミンライスに、ヌクマムなどで味付けした鶏肉と、トマトやキュウリを添えたベトナム料理「コム・ガー」（1人前972円）を販売する。

　生鮮魚介類専門の東信水産が手掛ける「TOSHIN SEAFOOD COLLECTION」は、家庭の数だけ味があるといわれるロシアのボルシチを取り上げ、旬の魚を使った海鮮タイプの「シーフードボルシチ」（1人前1,620円）を販売。そのほか、中国の中華がゆ、ドイツのアイスバイン、イタリアの仔（こ）牛の煮込み料理オッソブーコ、フランスのオリーブ入りラタトゥイユ、スペインのトルティージャなどが登場する。

　同店としては初の試みとなる今回のコラボ企画。「お客さまにはまだあまり知られていない各国・地域の家庭料理をこの機会に食べて、食文化の多様性を楽しんでほしい」と元階催事担当の久保田浩之バイヤー。また総菜・ベーカリー担当の工藤高太アシスタントバイヤーも「世界各国の料理が身近になった今でも、なかなか接する機会がなかった家庭の味。そんな世界の家庭料理を『KitchHike』を通じて楽しんでほしい」とコメント。

　フード・コレクションでの会期は今月22日（火・祝）までで、旨の膳での会期は今月28日（月）まで。

ベトナム出身のクックのレシピを再現した料理（関連画像）伊勢丹新宿店KitchiHike（キッチハイク）