デパチカドットコム

写真を拡大

（左から）中村孝明さん、道場六三郎さん、神戸勝彦さんの新作駅弁「名人夢の競演」

　京王百貨店新宿店の新春を飾る名物催事「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」（以下、駅弁大会）が1月9日（木）、7階大催場で始まる。

【画像】京王新宿店開店50周年記念「豪華海鮮対決」企画の新作駅弁3種

　期間中、降雪があったにもかかわらず13日間で6億2,900万円を売り上げ、前年比2.8％増だったという前回。49回目となる今回は、新宿店開店50周年を記念し、さまざまな企画を用意。会場には、約30の駅弁調製元による「実演販売」と、全国から航空便や自動車便などを駆使して運ぶ「輸送駅弁」を合わせ、45都道府県から過去最多の駅弁300種類以上の駅弁が登場する。同時開催する「全国うまいもの大会」はスイーツや総菜など約70店が出展。

　今回の目玉は、料理界の重鎮3人が新作駅弁を展開する「名人夢の競演」。山陽新幹線・新神戸駅からは、道場六三郎さん監修による「鶏肝田楽味噌」を駅弁としてアレンジし、有馬山椒をアクセントにした「みちば御自慢 鶏肝丼」（1,280円）が登場。山陰本線・鳥取駅からは、中村孝明さん監修による、鳥取ならではの食材をちりばめた懐石駅弁「鳥取の味 懐石御膳」（1,980円）が、東北新幹線・八戸駅からは、イタリアンの神戸勝彦さん監修による青森県産牛を使った「トリュフ風味牛タンと牛肉のイタリア風すき焼き弁当」（1,480円）が、それぞれ初登場する。

　高級食材を使った「豪華海鮮対決！」も注目企画。函館本線・札幌駅は、北海道産鮭児（ケイジ）と秋ザケ、トラウトサーモンとイクラの3つのさけめしが楽しめる新作駅弁「鮭児入り 三大鮭めし」（1,950円）を販売。北陸本線・福井駅は、セイコガニの卵巣とミソの炊き込みご飯の上に紅ズワイガニ、ズワイガニ＆ウニ、ズワイガニ＆カニみその3種類が味わえる新作「三種盛り かにづくし」（1,500円）を販売する。東海道新幹線・熱海駅は、熱海の海の幸をイメージし、煮アワビの蒸し焼きにキンメダイ、桜エビなどを盛り合わせた新作「海の膳 鮑」（1,980円）が初登場。

　人気企画「がんばれ！ローカル線」は今回、福井県の勝山永平寺線（福井駅−勝山駅）と三国芦原線（福井駅−三国港駅）から成る「えちぜん鉄道」に焦点を当てる。えちぜん鉄道三国芦原線・あわら湯のまち駅からは、福井県産の米と卵を使ったオムライスに、県産ミディトマト「越のルビー」入り特製デミグラスソースをそえた「大人のオムライス」（1,100円）を販売。

　今回、駅弁通の「理想の駅弁」を具現化した「こめ弁」も登場する。JR6社で組織する会員制旅行クラブの会員誌「ジパング倶楽部」の対談企画から生まれた駅弁で、信越本線・新津駅から、日本各地の米のおいしさを楽しもうと「米の国ニッポン弁当」（1,600円）を開発。内容は、新潟・魚沼産コシヒカリ、北海道のふっくりんこ、山形のはえぬきの3種を金芽米に精米し、村上の塩引きザケ、紀州の南高梅、焼きタラコやかつお節など米に合う具材を合わせたもの。中身だけでなく器や包みにもこだわり、手で持ちやすく縦長サイズの経木製の折に、新潟「からむし」素材の風呂敷付きを添える。

　肉好きのための新作駅弁も見逃せない。東北本線・郡山駅からは、福島県のブランド豚「麓山高原豚」を使い、ベーコンやみそそぼろ、炙（あぶ）り焼き、角煮、しぐれ煮を詰め合わせた「ふくのしま豚の醍醐味」（1,100円）を販売するほか、東海道本線・米原駅は「近江牛のハンバーグ滋養豚の生姜焼き」（1,200円）を、東海道新幹線・三河安城駅からは、名古屋コーチンのスープで炊いたご飯に、甘辛の胸肉照り焼き、もも肉の塩麹焼き、八丁みそで味付けたササミとすべて名古屋コーチンづくしの「名古屋コーチン三昧」（1,200円、同15日までの販売）を販売する。ほかに、「黒毛和牛神戸ワインステーキ弁当」（山陽新幹線・新神戸駅）、「特製 黒豚赤ワインステーキ弁当」（九州新幹線・出水駅）も登場。

　そのほか同店開店50周年にちなみ、昔ながらの掛け紙と経木の折（＝わっぱ）や、明治20年代ごろより登場したといわれる「汽車土瓶」も特集。「わっぱ」に詰めた新作駅弁として、奥羽本線・米沢駅の「米沢牛わっぱめし」（1,200円）や北陸本線・敦賀駅「焼きかにわっぱめし」（1,300円）を販売。汽車土瓶では、六角形の「動輪型」や、昭和30年ごろにはやったという各地の名物を模した「上諏訪 鯉型」（各400円）などを復刻販売する。

　会期は同21日（火）まで（同15日、最終日は17時閉場）。

京王新宿店開店50周年記念「豪華海鮮対決」企画の新作駅弁3種雑誌「ジパング倶楽部」の企画から誕生した、駅弁の達人による初登場の駅弁（関連画像）京王百貨店新宿店