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取り扱う食事パン各種

　2期棟の改装工事を終えた阪急うめだ本店に10月25日（木）、フランス・パリで展開する本格ブーランジュリー「ル・ブーランジェ・ドゥ・モンジュ」がオープンし、話題を呼んでいる。

【画像】阪急うめだ本店の「ル・ブーランジェ・ドゥ・モンジュ」店頭

　「ル・ブーランジェ・ドゥ・モンジュ」は、フランス・パリ5区のモンジュ通りに店舗を構えるブーランジュリー。フランスで最もグレードが高いとされるビオ認定基準「ABマーク」を取得した小麦粉など「素材」にこだわり、体に優しい素材を取り入れ、パン本来の味わいを大切にし、2005年にはパリのパンガイド誌のベスト5に選ばれた。現在も多くのパリジャンがバゲットを求めて行列を作り、平日には900本、週末には1300本のバゲットが売れるという。同ブーランジュリーがフランス国外に海外展開するのは今回が初めて。

　出店場所は、「世界の食文化を体験するマルシェ」がコンセプトの地下2階。店舗面積は厨房も含め89平方メートル。パリ店と同じくダークブラウンにアクセントの黄緑を使い、「ケースの前に立つとパンに囲まれている感じ」の作りに仕上げた。「パリのおいしい日常」をコンセプトに約70種類を取り扱う。手掛けるのはパンの製造・販売を行う「ドンク」。

　食事パンは、パリと同じハード系食事パンから日本人向けの食事パンまで26種類を販売する。主力商品「バゲットモンジュ」（336円）は、ビオ小麦粉と自家製ルヴァン発酵種を使い独自製法で焼き上げたもので、フランス産ビオ小麦のコクのある深い味わいと豊かな香り、パリッと軽いクラスト（皮）が特徴。ビオ小麦と小麦全粒粉などを使ったスペシャリテ「パン・オ・ルヴァン」（630円）や、ライ麦65％を使った「トゥルト・ド・セーグル」（630円）も人気が高い。総菜パンは、キッシュやピザなど9種類を販売する。

　ヴィエノワズリーは、フランス・ブルターニュ地方の伝統菓子を6種類の味で楽しめるクイニーアマン（ナチュール、ショコラ、オレンジ、ポム、クランベリー、キャラメル）のほか、ビオ小麦と日本産の発酵バターを使ったモンジュオリジナルの「クロワッサン」（210円）など20種類を販売。

　サンドイッチは全て日本のオリジナルレシピで、フランス・ノルマンディー産のアンディーブやカマンベールを使った「カスクルートモンジュ（アンディーブ・カマンベール）」（504円）や、クロワッサンに卵と野菜を挟んだ「クロワッサンサンド（ウフ・レギューム）」（483円）など8種類、フランス・フィガロ紙のグルメコンテストで1位に輝いたリンゴのタルト「タルトレット・オ・ポム」（368円）などの焼菓子やパティスリー6種類も販売する。

　オープンから2週間。日本1号店とあって、店頭にはパリ本店のファンをはじめ、幅広い年代のパン好き客が詰めかけているという。「オープン前にテレビで紹介され、番組で取り上げられた『バゲットモンジュ』が人気」とドンク営業本部業態開発担当マネジャーの内山理香子さん。来店客は食事パンへの関心が高く、「ワインとの相性のいいパンはどれか、ライ麦や全粒粉を使ったパンはどれか」など具体的な質問を受けることが多いという。

　「パリと日本では気候や環境、素材などにもいろいろと違いがある。パン職人はパリ店で研さんを積み、パリ店に負けないパン作りを目指している」と内山さん。「本場パリのパンを気軽に楽しめる食事パンの専門店として多くのお客さまにご利用いただきたい」。

　今後は12月から来年2月までの期間限定で、濃厚なガナッシュクリームとキャラメリゼしたヘーゼルナッツ入りのタルト「タルトレット・オ・ショコラ」（399円）や、クリスマス限定商品（12月1日より販売）としてモンジュオリジナルレシピによる「モンジュのシュトーレン」（2,100円）を販売する予定。

リンゴのタルト「タルトレット・オ・ポム」（関連画像）阪急うめだ本店ル・ブーランジェ・ドゥ・モンジュドンク