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北三陸野田村　鮭いくら弁当（岩手県 三陸鉄道 陸中野田駅）

　京王百貨店新宿店7階大催場で1月12日（木）より、新春を飾る名物催事「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」（以下、駅弁大会）が開催される。

　47回目となる同展は、約30の駅弁調整元による「実演販売」と、全国から航空便や自動車便などを駆使して運ぶ「輸送駅弁」を合わせ、3年ぶりに全47都道府県の駅弁約250種類を展開する。1998年から実施する人気の「駅弁対決シリーズ」や地域のおかみを応援する「女将（おかみ）さん奮戦記」など、さまざまな企画を打ち出す。

　震災の影響を受けた東北をクローズアップした特集企画が目立つ今回。初企画「がんばろう日本！東北駅弁特集」では東北6県の駅弁調整元を取り上げ、会場の一部通路を東北駅弁通りとして演出。ほかにも、地元を支えるローカル線に注目した人気企画「頑張れ！ローカル線」や「輸送弁当」の特集、さらに銘菓から特産品まで東北グルメを集めた「うまいもの」など会場全体で東北を盛り上げる。

　「駅弁対決シリーズ」では「調味料」に着目し、国産牛肉「島根牛」「近江牛」を生かすみそとしょうゆに焦点を当て、国産牛こだわりの味付け対決「みそVSしょうゆ」を特集する。

　山陰本線・松江駅（島根県）からは、調整元「一文字家」が手掛ける「島根牛みそ玉丼」（950円、各日限定900点）が登場。奥出雲「井上醤油店」による天然の本醸造みそを使った特製たれで甘辛く煮た島根牛を島根県産こしひかりのご飯に載せ、「とろとろ玉子」をトッピングした駅弁。

　東海道本線・米原駅（滋賀県）からは、関東初登場の「井筒屋」が手掛ける「近江牛としょいめし」（1,300円、各日限定900点）が登場する。「かねなか醤油店」のしょうゆとポン酢を使い、しょうゆを使った特製だれの厚切りステーキをご飯に載せたものと、玉ネギと炒めた外モモ肉をポン酢であえ、しょうゆで炊いた近江米（＝しょいめし）に載せたものの2種類が楽しめる駅弁。

　「頑張れ！ローカル線」では、震災災害でまだ完全に再開できていない区間を持つ岩手県沿岸部を運行する「三陸鉄道」から、新作駅弁で復興を目指す「陸中野田駅」を特集する。同駅を運営する野田村の国民宿舎「えぼし荘」が手掛けるのは、初登場の「北三陸野田村 鮭いくら弁当」（1,200円、各日限定700点）。3日間しょうゆに漬け込み干した後フレークに仕上げた地元のサケとイクラのしょうゆ漬けを県産の白米に載せ、野田村名産の寒締めのホウレンソウ、食用菊の酢漬けと盛り付けた駅弁。

　特別企画「東北駅弁特集」では、東北新幹線・八戸駅（青森県）から、前回の大会で新作ながら実演販売の売上個数3位となった駅弁を手掛けた「吉田屋」による新作で、酢で締めた県産ヒラメを使い、添付の特製ポン酢をかける「熟成平目のぽん酢寿司」（1,200、各日限定800点）が登場する。東北本線・仙台駅（宮城県）からは、「こばやし」が手掛ける牛タンを塩味、みそ味2種類の味で楽しめる「しお味・仙台みそ味 牛たん弁当」（1,300円、各日限定800点）が登場。

　ほかにも、「特醸　女将のよくばり豚めし」（東北本線・郡山駅）、「鶏めし弁当」（奥羽本線・大館駅）、大会で毎回人気上位の「牛肉どまん中」（奥羽本線・米沢駅）、「前沢牛ローストビーフ肉巻きにぎり寿司」（東北本線・一ノ関駅）、1週目のみに登場する「北の祭弁当」（山田線・宮古駅）が並ぶ。

　3回目となる「女将さん奮戦記」では、身延線・富士宮駅（静岡県）から、富士山の世界文化遺産の2013年登録に向けての活動を応援する、地元「富士宮やきそば」の駅弁が登場。「富陽軒」の石井洋子さんが手掛けるのはホタテやエビ、イカなどの海鮮をふんだんに使った「極 富士宮焼きそば弁当」（980円、各日限定900点）。わさびご飯にじゃこ煮を添え、しょうが風味の牛肉煮も詰め合わせ、「富士さんストラップ」が付く。

　ほかにも、新作が並ぶ「ご当地グルメ駅弁」には広島カキや神戸牛、B級グルメの「姫路おでん」を盛り込んだ駅弁が登場。「輸送駅弁」では東北地方の六大祭りを特集し、各祭りにちなんだ弁当を数量限定で（各日50点）販売する。また前回好評の、現地でも予約が必要で入手しにくい「豪華駅弁」のサイト限定予約販売も行う。

　会期は同24日（火）まで（同18日と最終日は17時閉場）。

「東北駅弁特集」で展開する、調整元「吉田屋」が手掛けた東北新幹線・八戸駅（青森県）の新作海鮮弁当（関連画像）「東北駅弁特集」で展開する、調整元「こばやし」が手掛けた東北本線・仙台駅（宮城県）の牛たん弁当（関連画像）駅弁大会への道2012京王百貨店新宿店