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かきたねキッチン大阪高島屋店店頭

　3月3日（木）にグランドオープンした大阪高島屋の地下1階食品売り場に、なじみ深い「柿の種」にさまざまな味のバリエーションを施した商品を展開する専門店「かきたねキッチン」がオープンした。1902（明治35）年創業の老舗米菓メーカー「とよす」が手がける。　

　柿の種をベースに、和風やアジアン、イタリアン、フレンチなど多国籍料理をイメージし、料理のエッセンスを取り入れ、新しい柿の種の世界を展開する同店。店舗は、白いタイルと厨房器具のステンレスを基本に、カラフルな商品パッケージで明るい雰囲気に仕上げた。出店するのは、東ゾーンの和洋菓子中央催事場近くで、売り場面積は26平方メートル。同店が1号店となる。

　「現在の高級米菓市場はフォーマルギフト需要が主流で年齢増も60代が多い」と、とよす商品開発担当の豊洲牧子さん。洋菓子では「バウムクーヘン」「ロールケーキ」など単品に特化したスイーツショップが話題を集めていることから、「米菓メーカーとして『あられ』にとことんこだわりたいと考え、地域や世代にかかわらず親しまれている『柿の種』に着目した」という。「ベーシックな柿の種だからこそ新しい味や組み合わせの冒険ができるのでは」と商品ラインを開発。20〜30代の女性をメーンターゲットにデーリー需要を意識し、新しいおやつとして「かきたね」を提案することで若年層の取り込みと、米菓専門店としての市場活性化を図る考え。

　店頭では米菓直売の原点となる「量り売り」に力を入れる。店頭中央には常時7種類のフレーバーを楽しめる専用の「かきたねディスペンサー」を設置し、希望のフレーバーを専用の計量カップで販売。「柿の種」に欠かせないうす塩仕立ての「バターピーナッツ」を用意するほか、好みで3種類までフレーバーをミックスすることも可能に。ディスペンサー専用の「計量カップ」は1カップ80〜100グラム入り（263〜315円）、レトロでかわいい「ねこびん」（1瓶約350グラム入り、1,050〜1,260円）も展開する。「かきたね」のサイズも同店の特徴。女性がおしゃれに1粒ずつつまみやすいよう、通常の3倍大きいサイズにした。

　フレーバーには、おつまみ系からスイーツ系まで12種類を用意。甘いしょうゆに唐辛子を加えた定番「甘醤油のあと辛」にさんしょう効かせた甘口しょうゆの「山椒とたまり醤油合わせ」、カナダ産メープルシロップを使った「メープルシュガー」のほか、「南高梅とざらめ」「海鮮風塩だれ」「贅沢チーズ」「和風だしカレー」「わさびと醤油合わせ」「芳醇じゃがバター」「たこ焼きソース仕立て」「徳島の青海苔」をそろえ、商品によってフレーバーのバリエーションが異なる。

　そのほか、ギフトや手土産用にカラフルなパッケージの商品も展開。スリムタイプのパッケージに入った12種類の「ロングバッグ」（1袋120グラム入り＝368円、日持ちは4カ月）、ナッツ類や黒豆、ジャイアントコーンと「かきたね」を詰め合わせた9種類の「キューブ」（1個60〜70グラム入り＝368円）、このキューブを3〜9個詰めにした「ボックス」（3個入り＝1,103円〜）を販売する。

　「専用ディスペンサーのフレーバーは人気や季節によって入れ替える予定」という豊洲さん。「量り売りならではの選んでちょっとずつ入れてもらえる『買う楽しさ』と、透明でおしゃれな専用カップでフレーバーをシェイクして『私だけの味』を楽しんでほしい」とも。

　店舗の営業時間は10時〜20時。

「量り売り」ではディスペンサーから、3種類までフレーバーをチョイスし、計量カップに入れてくれる（関連画像）かきたねキッチン大阪高島屋