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九州の人気駅弁3年連続1位となった「鮎屋三代」と焼きたての天草大王を加えた「天草大王地鶏飯」がコラボした「鮎屋の極薦（鮎と地鶏編）」

　京王百貨店新宿店の7階・大催場で1月13日（木）より、恒例の名物イベント「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」が始まった。平日にもかかわらず大勢の来店客が詰めかけ、初日の売り上げは昨年を上回り9.2%アップ。46回目となる同イベントは好スタートを切った。

　鉄道ブームやご当地・B級グルメ人気もあり、ますます好評の同展。前回の45回大会ではついに過去最高の7億11百万円を売り上げたという。今回も会場には約30もの実演販売や、全国から航空便や自動車便などを駆使して運ぶ「輸送駅弁」を含め、沖縄県を除く46都道府県、約200種類の駅弁を展開し、さまざまな企画を打ち出す。

　好評の「駅弁対決シリーズ」には今回、昨年12月4日に八戸−新青森間が延伸開業した東北新幹線・新青森駅と、今年3月12日に博多−新八代間がつながり全線開通する九州新幹線・熊本駅でそれぞれ販売する新作駅弁が初登場。

　東北新幹線・新青森駅からは、陸奥湾のホタテを使い、そのままで、さらにうしお汁をかけてと2通りの食べ方が楽しめる「浜焼きホタテ海鮮ひつまぶし」（1,100円、各日予定数800点）が登場。九州新幹線・熊本駅からは、球磨川で捕れたアユを使った「鮎屋三代」と熊本地鶏「天草大王」を使った「天草大王地鶏飯」を盛り合わせた「鮎屋の極薦（鮎と地鶏編）」（1,100円、各日予定数900点）が登場。それぞれ、実演ブースの周辺通路に登場する両新幹線停車駅の駅弁とともに実演販売を行う。

　昨年に引き続き、地域活性化に取り組む料亭や旅館のおかみを応援する「女将さん奮戦記」には2種類の駅弁が登場。一つは東北本線・一ノ関駅（岩手県）より、「斉藤松月堂」が手がける特製たれをかけた前沢牛のローストビーフを肉巻きずし風に仕上げた新作で、のり巻きとわさびのせの2種類を詰め合わせた「前沢牛ローストビーフ 肉巻にぎり寿司」（1,260円、各日予定数600点）を、もう一つは山陰本線・城崎温泉駅（兵庫県）より、「たで川」が手がける日本海で捕れた松葉ガニを押し・のり巻き・ちらしと3種類のすしに仕立てた「城崎のかにずし」（1,120円、各日予定数600点）を、それぞれ実演販売する。

　「頑張れ！ローカル線」では、静岡県の掛川−新所原を結ぶ天竜浜名湖鉄道をクローズアップ。同店初登場の料亭「三好」が手がける、肉厚の天竜産どんこシイタケと、ウナギ、自家製アサリのしぐれ煮を静岡県西部で愛されている「さくらご飯」（茶飯、しょうゆ炊き込みご飯のこと）にのせ、名産のわさび漬けを添えた新作「さくらどんこ弁当」（1,000円、各日予定数500点）を実演販売する。

　観光や名産品で地域おこしに貢献する「町おこし特集」では、東北新幹線延伸開業で盛り上がる七戸十和田駅から新作駅弁が登場。昔から地元で親しまれている馬肉とゴボウのみそだれ和えと七戸産ニンニクを青森県産あきたこまちにのせた新作「桜弁当」（1,000円、19日まで販売、各日予定数600点）を販売する。また特産品のリンゴジュースやニンニク製品、七戸の長芋「アピオス」（＝ホドイモ）など特産品も展開。

　地域の名物料理や郷土料理を一つの折に詰め込んだ「ご当地グルメ駅弁」では、東海道本線・三河安城駅から大きなエビフライ2本に八丁みそだれとタルタルソースをかけた「大えびふらい弁当」（1,100円、各日限定800点）を実演販売するほか、輸送駅弁として山陽新幹線・新山口駅から山口グルメ、ふぐを使ったちらしずし「ふく寿司」（840円、各日限定100点）を販売する。

　ほかにも、輸送駅弁を中心に戦国武将にちなんだ駅弁に注目する「武将特集」では、原哲夫さんの漫画「花の慶次−雲のかなたに−」の前田慶次を描いた掛紙で販売する名物「牛肉どまん中」や、三英傑にちなんだ名古屋駅の駅弁を販売するほか、銚子電鉄を廃線の危機から救った「ぬれ煎餅」をはじめとする全国のスイーツや特産品なども販売。

　会期は同25日（火）まで（同19日と最終日は17時閉場）。

東北本線・一ノ関駅（岩手県）から登場する、新作「前沢牛ローストビーフ 肉巻にぎり寿司」（関連画像）東海道本線・三河安城駅（愛知県）から登場する、新作「大えびふらい弁当」（関連画像）京王百貨店新宿店−駅弁大会への道’11