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歌舞伎座「幕あい市」で人気の、狭山抹茶を使ったこだわりようかん「抹茶錦玉羹（まっちゃきんぎょくかん）」（菓匠 翁）

　京王百貨店新宿店は来年1月2日（日）より、現在建て替え中の歌舞伎座幕間のにぎわいを表現する「新春歌舞伎座幕あい市」を7階大催場で開催する。開催は今回が初めて。

　2013年の完成を目指し、新築工事のため今年4月に閉場した東京・銀座の歌舞伎座。この中で、幕間の休憩時間におやつや土産を求める観劇客でにぎわっていた「幕あい市」も、新歌舞伎座完成まで休業する。そこで同店では、「新宿店と歌舞伎座には中高年女性を中心顧客層とするなど共通点が多い」（同店）ことに着目。建て替え中のこの期間を利用し、観劇時だけの楽しみだった「幕あい市」を新宿駅直結の同店催事会場で再現する。

　会場には、「幕あい市」に出店していた常設店をはじめ50店舗（うち食品は13店舗）が集結。名物のそばがイートインで登場するほか、歌舞伎座の名物菓子、「お取り寄せ」としても人気の味や歌舞伎役者御用達の味、人気の歌舞伎座土産などが登場し、実演販売も行う。「定式幕（じょうしきまく）」（黒・柿・もえぎの三色幕）やちょうちんなどの装飾を施し、歌舞伎座のイメージを演出する。

　見どころは、歌舞伎座「幕あい市」の人気の味、1894（明治27）年創業の和菓子店「菓匠 翁」の看板商品「抹茶錦玉羹（まっちゃきんぎょくかん）」（840円）。狭山抹茶を使い、無添加・無着色で手作りにこだわった羊羹で、乾燥を防ぐため周りにザラメをまぶしているため、外側はシャリ感があり、中はしっとりした食感が特徴。

　「米吾」が販売する、「お取り寄せ」で人気の、日本近海の天然サバと酢飯をやわらかく炊き上げた黒昆布で巻き上げたサバずしで、ゆず塩とクマザサエキスを使ったササ塩で食べる東京限定「歌舞伎座名物 東京 黒昆布巻き押し鯖寿司」（450グラム＝1,800円）が登場。サバやアジ、マスなどを盛りつけた「歌舞伎座名物 海鮮ばら寿司」（1折1,200円）も販売する。

　2008年から歌舞伎座に出店する大阪・堂島の人気洋食店「新世界 グリル梵」は、「ビーフヘレカツサンド」（1人前1,000円）を販売。厳選した牛ヒレ肉のカツを鶏ガラベースのソースと、トーストした食パンでサンドした同品には「歌舞伎役者にもファンが多い」という。

　出来たてが楽しめる実演販売には、七福神のうち6人の顔をかたどった「大黒堂」の「人形焼き」（10個入り＝700円）が登場し、歌舞伎座で30年以上人形焼きを作り続ける職人が実演を行う。歌舞伎座の座席列が「いろは…」だったことから名付けられた「和泉庄」の「いろはきんつば」（6個入り＝1,260円）のほか、「歌舞伎座 鯛焼き」（紅白白玉入り、1個180円）を実演販売する。

　百貨店催事ならではのコーナー、イートインには、歌舞伎座閉場後も移転し営業を続ける「歌舞伎そば」が初出展し、名物の「歌舞伎ザルそば」（590円）を提供。銀座鹿乃子「御膳しるこ」（350円）も登場する。

　来年1月11日（火）まで（最終日は17時閉場）。

イートインで「歌舞伎そば」が提供する名物の「歌舞伎ザルそば」（関連画像）京王百貨店新宿店