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小田急限定のキャラメルをはじめ、マンゴー×ココナッツ、黒胡麻×金時芋、にんじん×オレンジなど12種類の味わいがそろう「キューブシュークリーム」

　関西地区で人気の洋菓子店「パティスリーブラザーズ」が6月、関東初の店舗を小田急百貨店の本館地下2階に構え、若い女性を中心に評判を呼んでいる。

【画像】パティスリーブラザーズ小田急・新宿店店頭

　同店は2008年7月、兵庫県西宮市に誕生したパティスリー。嵜本（さきもと）将光さん、晃次さん、晋輔さんの3兄弟が経営し、常に3人の意思統一の下ですべてを決めることから、ロゴに「3」を付けたという。正式名称は「パティスリー・パーレ・フレール・ブラザーズ」（仏語で「兄弟の洋菓子店-ブラザーズ」という意味）で、「驚きのお菓子を提供する」のがコンセプト。洋菓子売り場が集まる一角にあり、イベントコーナーと通路を隔て「ゴディバ」の隣に位置する。

　販売するのは、「シュークリームの概念を覆す」という直径約6センチの立方体のシュークリーム「キューブシュークリーム」（12種類、各370円）。四角いシュー生地の中に、野菜やフルーツのクリームと生クリームに白餡や栗餡で甘みをつけた、甘さ控えめの2種類のクリームを詰め込んだ菓子で、目でも楽しめるよう「日本の伝統色」からサンプリングした色味を使ったチョコレート12種類でカラフルに仕上げた。中でも小田急限定の「キャラメル」は、北海道産生クリームを使ったキャラメルカスタードクリーム入り。食べる際には、半分または4分の1に切り分けるのがコツだという。

　「やわらかさの限界に挑戦した」という、しっとりふわふわした食感の看板商品「Bon:Bonバウムクーヘン」（直径約14センチ＝1,470円）は和三盆と黒糖の2種類を使い、北海道産の生クリームを加え、1本焼きにこだわって焼き上げた。「プレーン」「抹茶」「栗」「ショコラ」「いちご」の5種類を取りそろえる。

　「カラーバウムクーヘン」（1個252円）は、「Bon:Bonバウムクーヘン」のしっとりふわふわした食感はそのままに、野菜やフルーツを使った「色とりどり」の直径約7.5センチの小さなバウムクーヘン。「ベリー」「白桃」「黒ごま」「ほうれん草」「コーヒー」「栗」など15種類を取りそろえる。ギフト商品も用意。

　「えびすロール」（長さ約17センチ＝1,260円）は、太白ごま油を使ったやわらかくしっとりとしたキメの細かい生地に徳島県産和三盆を使い、同じく和三盆を使用した北海道産の口溶けのいい生クリームを巻き上げたロールケーキ。本店がえびす神社の総本山「西宮戎神社」に隣接していることと、「地域の活性化につながる商品を」という願いから誕生した。

　低カロリーでヘルシーなおいしさに着目しアレンジした夏限定商品「和らび」（1個350円）は、厳選素材を使って野菜やフルーツで味付けしたわらびもちに、異なる味のソースを絡めグラスデザート風に仕上げた新感覚のわらびもち。ヒアルロン酸とコラーゲンを配合する。「デコポン×ブルーベリー」「マンゴー×ココナッツ」「トマト×バジル」「蓮根×小豆」「抹茶×ミルク」など現在約10種類を取りそろえる。取り扱いは8月31日（予定）まで。

　小田急百貨店新宿店に出店した経緯について、嵜本将光さんは「何度か催事として出店し、関東での手応えを感じることができた。東京への進出は不安もあったが、新宿店の利便性や人の流れ、知名度などを考え、店舗展開の構想を持っていたところ、声をかけていただき常設店としての出店となった」と振り返る。一方、旬や話題の新進ショップを週替わりで紹介する「シーズンスイーツ」に出店した際、来店客の高評価と売り上げ実績から、小田急百貨店新宿店菓子担当の弥政森介バイヤーは「新宿店の洋菓子売り場に『驚きと感動』を与えられるだろう」と期待を寄せている。

　店頭には関東出店を待ち望んでいた多くのスイーツファンをはじめ、新店舗に興味を持つ来店客が既に詰めかけている。出店後の反響について、嵜本さんは「『えびすロール』の上品ですっきりとした甘さが関西だけでなく関東でも受け入れられリピーターも多い。『キューブシュー』『和らび』も人気が出始めている。意外と食べ応えある『キューブシュー』は『朝ご飯』として新たな楽しみ方のご提案もいただく。本当にうれしく、感謝している」と新店での手応えを喜ぶ。「新宿店は利便性がいいので手土産やギフト、または自分へのご褒美など幅広いシーンで多くの方に利用していただき楽しんでほしい」とも。

　今後はギフト商品や季節限定商品を充実させ、新宿店ならではの特徴を打ち出していく予定。

パティスリーブラザーズ小田急・新宿店店頭（関連画像）小田急百貨店新宿店パティスリーブラザーズ