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松屋デパ地下で人気を呼んでいる「ネスプレッソブティック」店頭

　1杯分をひいたコーヒー豆が入ったカプセルを、専用コーヒーメーカーにセットしていれるカプセル式システム「ネスプレッソ」を体験できる直営店「ネスプレッソブティック」が6月25日（木）、松屋銀座地下1階に出店し、話題を振りまいている。

　和洋菓子売場の「GINZA SWEET」コーナーと通路を隔てた反対側一角に位置する同店。店舗全体はオフホワイトとダークブラウンを基調にモダンな雰囲気に仕上げた。売り場面積は約60平方メートル。

　これまで百貨店のリビングフロアを中心に店舗展開を行ってきたが、国内18店舗目となる今回は初めて「デパ地下フロア」に出店。主要食品ブランドが並ぶフロアで、新しいライフスタイルの提案を行いながら他の食品との相乗効果を狙う。ターゲットは「コーヒーの味にこだわりを持つ人、海外やカフェでエスプレッソを飲んだ経験を持つ人、高級感やこだわりを求める人」。

　店内は、販売コーナーと、イタリアンバールをイメージしたバーカウンターでエスプレッソやカプチーノ、カフェラッテなどを試飲できるコーナーで構成。コーヒーメーカー約19種類（価格帯＝1万9,740円〜6万9,930円）や、16種類の専用カプセルコーヒー「グラン・クリュ」（10個入り＝735円〜840円）をそろえるほか、ミルク加熱・泡立て器、カップ＆ソーサーなどのオリジナルアクセサリー類を取り扱うことで「ネスプレッソを楽しむライフスタイル」をトータルで提案する。

　売り場には「コーヒースペシャリスト」が常駐し、コーヒーメーカーの扱い方や楽しみ方をデモンストレーションを通じて紹介し、アドバイスも行う。そのほか、バーカウンターではデパ地下ならではの企画として、「コーヒーと和洋菓子売り場のスイーツの相性を提案」する試みも行う。

　松屋食品部の吉田清部長も「（利用客の）ライフスタイルを重要視したかったので、スイーツではなく、あえてコーヒーの店を持ってきた。食品フロアには食に『興味がある』『こだわりを持つ』お客さまが多いので、ヨーロッパでは顕著なプレミアムコーヒー市場が日本でも拡大する一翼を担えれば」と話す。

　開店から間もなく3週間。「ブティックにお立ち寄りいただくお客さまが絶え間なく、新規ユーザーとしてコーヒーメーカーを購入される方も多い。売り上げは期待通り好調」という。若いカップルから年配まで利用する年齢層は幅広い。「メーンの食品を購入し、食後のデザートを買うように足を運ぶ来店客の姿も目立つ。ネスプレッソの客層を広げるという当初の狙い通り」ととも。

　さらに、「カテゴリーやアイテム別ではなく、『1人のお客さまが買い回りするための心地良さ』を徹底的に追求していくことが重要」と吉田部長。「松屋のフロアは広くないが、『あるテイストの食品を買うなら松屋』とおっしゃっていただけるようになれれば」と意欲をみせる。

店内バーカウンターではエスプレッソやカプチーノなどを体験できる（関連画像）通路沿いに併設された専用カプセルの販売コーナー（関連画像）松屋銀座ネスプレッソ